マーティンエアーとは? わかりやすく解説

マーティンエアー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/09/15 02:36 UTC 版)

マーティンエアー
Martinair
IATA
MP
ICAO
MPH
コールサイン
MARTINAIR
設立 1958年5月24日
ハブ空港 オランダ アムステルダム・スキポール空港
親会社 エールフランス‐KLM
保有機材数 1
就航地 15
本拠地 オランダ アムステルダム
外部リンク http://www.martinair.com/
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マーティンエアー Martinair)は、オランダアムステルダムを本拠としている、エールフランス-KLM傘下の貨物航空会社である。

MACのDC-3型機、1961年

歴史

  • 1958年5月24日に、J・マーティン・シュレーダーにより、マーティンズ・エア・チャーター(MAC)として設立された。
  • 1963年、株式の49%を、均等に4社に売却した(これらの4社は後にネドロイド(Nedlloyd)1社に合併)。
  • 1966年、会社名をマーティンエアー・ホラントと改称。
  • 1967年、アメリカへの運航を開始。
  • 1971年、保有機材の全てがジェット機となった。
  • 1991年にはマーティンエアー・カーゴとして、貨物便運航を開始した。
  • 1991年、社名をマーティンエアーとした。
  • 1994年12月、マクドネル・ダグラスMD-11を導入。
  • 1995年には、経営者のマーティン・シュレーダーが、民間航空業界に対する貢献が認められTony Jannus Awardを受賞した。
  • 1996年、コロンビアのタンパ・カーゴ(Tampa Cargo)の株式の40%を取得した。
  • 1998年、欧州委員会は、KLMがネドロイドから残りの株式を購入し、KLMの子会社化するという申請を却下した。
  • 2003年、タンパ・カーゴの株式を買い増して保有率58%の主要株主となった。
  • 2006年、シンガポール航空からボーイング747-400を4機購入し、貨物機に改造して、ボーイング747-200Fを置き換えた。
  • 2007年6月22日、KLMオランダ航空による買収、子会社化を望んでいる旨を公表した。
  • 2007年11月、貨物便と長距離国際便を除いて、短距離便全てを運休した。
  • 2008年2月、保有していたタンパ・カーゴの全ての株式をコロンビアのアビアンカ航空に売却した。
  • 2008年12月17日、欧州委員会より、KLMによる完全買収が認められた旨を発表し、12月31日、全株式をKLMオランダ航空に売却し、完全子会社となった。
  • 2009年2月5日、KLM傘下のトランサヴィアとともに、ブランドをKLMブランドに統一する計画を発表した。
  • 2010年末、ボーイング747-400のうち2機を、エアカーゴドイツにリースした。
  • 2011年10月31日をもって、旅客便の運航を終了し、旅客便はKLMブランドに統一された[1]

運用機材

保有機材

ボーイング747-400BCF
KLMカーゴのボーイング747-400ERF(機首下側にマーティンエアーのロゴが入っている)

2023年現在

エールフランス-KLMグループ発注しているA350Fx4機をマーティンエアーで2026年以降導入、既存747貨物機と置き換える予定。

引退機材

歴史的にKLM中古機を多数運用している。

就航都市

マーティンエアー 就航都市 (2018年7月現在)
都市 空港 備考
ヨーロッパ
オランダ アムステルダム アムステルダム・スキポール空港 ハブ空港
イギリス ロンドン ロンドン・スタンステッド空港
アフリカ
 エジプト カイロ カイロ国際空港
 ケニア ナイロビ ジョモ・ケニヤッタ国際空港 焦点都市
南アフリカ共和国 ヨハネスブルグ ヨハネスブルグ国際空港
タンザニア ダルエスサラーム ジュリウス・ニエレレ国際空港
ジンバブエ ハラレ ハラレ国際空港
中央アメリカ
グアテマラ グアテマラシティ ラ・アウロラ国際空港
北アメリカ
アメリカ合衆国 マイアミ マイアミ国際空港 焦点都市
南アメリカ
アルゼンチン ブエノスアイレス エセイサ国際空港
ブラジル サンパウロ ヴィラコッポス国際空港 南米基点
ペルー リマ ホルヘ・チャベス国際空港
 チリ サンティアゴ・デ・チレ アルトゥーロ・メリノ・ベニテス国際空港
 コロンビア ボゴタ エルドラド国際空港
エクアドル キト マリスカル・スクレ国際空港
休・廃止路線
メキシコ カンクン カンクン国際空港 旅客便
オランダ領アンティル キュラソー ハト国際空港 旅客便
 キューバ ハバナ ホセ・マルティ国際空港 旅客便
アルバ オラニエスタッド ベアトリクス女王国際空港 旅客便
スリナム パラマリボ ヨハン・ペンヘル国際空港 旅客便

航空事故

  • 1974年12月4日22時15分UTC頃:マーティンエアー138便(DC-8-55CF型機、機体番号PH-MBH)がスリランカのコロンボ空港に着陸進入中に、40マイル東の山に墜落し、乗員乗客191名全員が死亡[2]
  • 1992年12月22日7時33分UTC頃:マーティンエアー495便(DC-10-30CF型機、機体番号PH-MBN)がポルトガルのファロ空港への着陸に失敗し、滑走路から逸脱し大破。右翼の燃料タンクから出火した。乗客乗員340名のうち56名が死亡。

脚注

関連項目





固有名詞の分類


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