デノビュラ人とフロックス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/23 05:46 UTC 版)
「フロックス (スタートレック)」の記事における「デノビュラ人とフロックス」の解説
デノビュラ人は時間の浪費だと考え食事中は話をしないが、フロックスは地球の習慣に合わせて対応している(第15話"Shadows of P'Jem"「恩讐を越えて」)。 デノビュラ人は基本的に毎日の睡眠は不要で、1年周期で約6日間の冬眠をするが(第13話"Dear Doctor"「遥かなる友へ」)、冬眠中に起こすと錯乱状態になる。「楽園での出来事」において、トラヴィス・メイウェザーが怪我をしたので無理やり起こすと、酷い錯乱状態になっていた。第25話"Two Days and Two Nights"「楽園での出来事」では睡眠薬を使い、48時間の冬眠を行っている。 デノビュラ人男性の多くは、親密ではない相手に触られる事を不快に感じるが、フロックスは文化的習慣を克服するように努力している。そこがバルカン人とデノビュラ人の違いである。デノビュラ人のフロックスと、バルカン人のトゥポルとの違いが理解できる会話がある。「ドクターもタイムトラベルを信じるんですか?」「好きなんです、意外性が。私は意外性を受け入れます」「私は論理を信じます」(第42話"Future Tense"「沈黙の漂流船」)。 地球の酒場で、マルコム・リードとメイウェザーと共に、楽しく酒を飲んでいたが、心無い地球人の男性に絡まれて困惑、驚きと恐怖から顔を大きくしてしまう。これはデノビュラ人独特の能力だが、防御する為の本能である。孤独が嫌いなフロックスだが、地球人と無意味な争いを嫌い、エンタープライズの医療室に戻ってしまう。この時のフロックスの性格が、ホシ・サトウとの会話で理解できる。 ホシ「もう地球へは行かない気? バーでケンカ売られたくらいで…」フロックス「私がいることで誰かが、怪我することになったら」ホシ「それじゃ偏見は無くならないわ? 積極的に地球へ行って、平和を好む異星人もいるってことを皆にわからせなきゃ」フロックス「誰も彼らを責められやしない。地球が襲われたのは事実だ。傷は簡単には癒せんよ。それに私にはウン、君らがいる」 自分の事よりも、他人の痛みが理解できる人物でもある(第79話"Home"「ヒーローたちの帰還」)。 クリンゴン人に拉致された事があるが、ウィルスに感染したクリンゴン人の命を守る為に、獰猛なクリンゴン帝国艦隊のクレル提督と渡りあっている。争いが嫌いだが、患者の為なら命も掛ける勇敢な医者でもある(第92話"Divergence"「優生クリンゴン」)。 チャールズ・タッカー三世とトゥポルの子供である、エリザベスを助ける事が出来なかった事がある。フロックス「自分が悔しい」アーチャー「わかってる」フロックス「船長に誘われてこの船に来たときには、気晴らしのつもりだった。…家族のゴタゴタと距離をおくためです。デノビュラ人家族は複雑ですから。…なのにまた家族ができるとは。……我が子のように胸が痛む。」 フロックスは涙を流した。医者として、人としての倫理観がうかがえる(第97話"Terra Prime"「テラ・プライム(後編)」)。 家族や家の概念が無く、夫婦間の浮気等の概念も無い。多夫多妻制の社会であるため妻が3人、それぞれの妻にフロックス以外の夫が2人いる。第二の妻はフィーゼル。子供は5人、一番若い息子はメタス。
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