デノボ耐性とは? わかりやすく解説

デノボ耐性

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/22 15:48 UTC 版)

パルボシクリブ」の記事における「デノボ耐性」の解説

研究では、パルボシクリブ対す新規耐性(デノボ耐性、de novo耐性)が、CDK4/6からRbへの経路の上流と下流両方さまざまな標的巻き込むことがわかっている。転写因子E2F2の過剰発現は、Rbのみの損失(CDK4/6の直接的な下流ターゲット)よりもCDK4/6阻害対す耐性促進できること示されている。また、パルボシクリブは、乳がん細胞サイクリンE1またはE2、およびBrk乳房腫瘍関連キナーゼbreast tumor kinase)を過剰発現している患者では、効果が低いことも指摘されている。 Brkは、60%の乳がん過剰発現する細胞内キナーゼであり、その増幅によりp27タンパク質のY88のリン酸化増加しサイクリンDおよびCDK4活性増加するため、がん細胞パルボシクリブに対してより耐性を示す。 最近の研究では、CDK4/6-Rb軸とは完全に無関係な経路変異も、パルボシクリブへの耐性関与していることがわかっている。 FAT1腫瘍抑制因子喪失は、腫瘍抑制因子として機能することが知られているシグナル伝達経路であるHippo経路通じて、CDK4/6阻害剤への耐性促進することが判明した以前は、FAT1は推定腫瘍抑制因子および発がん遺伝子として指摘されてきたが、これまで耐性明確に関連づけられたことはない。 研究チームは、in vivo乳がん細胞増殖阻止するために、FAT1抑制細胞有意に高用量のCDK4/6阻害剤を必要とすることを発見した

※この「デノボ耐性」の解説は、「パルボシクリブ」の解説の一部です。
「デノボ耐性」を含む「パルボシクリブ」の記事については、「パルボシクリブ」の概要を参照ください。

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