デノミ計画の発表
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/20 23:38 UTC 版)
「グアラニー (通貨)」の記事における「デノミ計画の発表」の解説
2009年10月21日、パラグアイ中央銀行は同国の独立200周年記念事業の一環として2011年を目処に従来のグアラニー貨からゼロを3つ取り除いた新通貨「新グアラニー(Nuevo Guarani)」の導入を骨子としたデノミを行う予定であることを発表した。しかし、実施される予定であった2011年に入ってから急遽計画が撤回されたため、現在も従来貨の流通が継続している。なお、デザインが一新された紙幣・硬貨への段階的な移行や金種構成の見直しなど、将来のデノミを想定したものと思われる動きは計画の発表前よりあった。仮に1000分の1のデノミが2011年に実施されていた場合、日本円換算で2銭弱(0.018円)にまで目減りしていたパラグアイ貨の価値が18円前後に回復、主な国際通貨(米ドル・ユーロなど)への交換レートも従来の4桁から1桁に変更される予定だった。 計画(後に撤回)の骨子は以下の通り: 新旧両貨幣の交換比率は1新グアラニーにつき1,000旧グアラニーとする。 補助通貨単位「センティモ(Centimo)」の復活(1新グアラニー=100センティモ)。 デノミの実施から2年間は新旧両貨幣の併用を認め、この期間に限り等価の旧紙幣とデザインが同一の紙幣(額面と通貨単位のみ差し替え)を暫定的に発行する。 新貨幣への移行が完了する2013年より、通貨単位から「Nuevo(新)」が削除された新しいデザインの紙幣の発行を開始。同時に通貨単位の正式呼称も旧貨幣と同じ「グアラニー(Guarani)」に改称する。 旧グアラニー時代末期の金種構成を継承し、紙幣6種類(2・5・20・50・20・100の各新グアラニー)・硬貨4種類(5・10・50の各センティモと1新グアラニー)の計10種類とする。
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