デジタルシーケンサーとは? わかりやすく解説

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デジタルシーケンサー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/25 03:43 UTC 版)

ミュージックシーケンサー」の記事における「デジタルシーケンサー」の解説

半導体技術の進歩により、演奏情報符号化して半導体メモリー記録再生する装置考案された。これがデジタルシーケンサーである。演奏情報符号化することにより数値入力可能になった。 デジタルシーケンサーには大きく分けて2種類入力方法があった。一つシンセサイザー鍵盤からCV/GATE信号もらってシーケンサー内部A/D変換してメモリー記録し再生時には読み出しD/A変換してCV/GATE信号出力する物。ローランドCSQシリーズなどがこれにあたる。もう1種類はMC-8やMC-4のようにシーケンサー本体搭載されテンキーによる数値入力である。これは数値情報直接メモリー記録し再生時にD/A変換された。 デジタルシーケンサーの最初の製品1974年オーバーハイム・エレクトロニクス設立者であるトム・オーバーハイムによって世に送り出されDS-2である。アナログシンセサイザーとCV/GATEにより接続し72イベント記憶容量を持つモデルであった。このシーケンサークレジットされた作品1974年発売ジェリー・グッドマン&ヤン・ハマーによるアルバム『ライク・チルドレン』があげられる。 そして1977年ローランドのマイクロコンポーザーMC-8が本格的なコンピュータ制御によるシーケンサーとして登場したゲートタイムやとステップタイムという概念生まれたのもこのMC-8からといわれる当時大卒初任給10万程度時代にMC-8は販売価格120万円という極めて高価な代物であったが、この誕生によって音楽界爆発的にデジタル化が進むこととなった。 MC-8の仕様は以下の点で画期的であった標準搭載メモリー容量で5400音というアナログシーケンサーでは実現不可能な記憶容量実現した8系統のCV/GATE出力持ち独立したパート演奏可能になった。 外部データレコーダ接続することでデータ記録保存できるようになったこと。これにより演奏情報ライブラリ化が可能になった。 テープレコーダー同期信号記録することで、テープレコーダーとの同期演奏可能になった。ただし曲中からの同期MIDIの登場を待つ必要があった。 正確なテンポコントロールが可能になり、例えCMなどのように15秒、30秒といった長さ決まっている作品制作効率劇的に向上した日本ではイエロー・マジック・オーケストラサポートメンバー松武秀樹がシンセサイザーモーグIII-Cと共に使用したことでも知られるが、デリケートな装置ライブ中に熱暴走することもしばしばだった、というエピソード残っている。 同時期にポリフォニックシンセサイザー発音制御CPU用いられるようになった事を受け、外部に対してデジタル信号の形での演奏情報やりとり模索されるようになるローランドDCB規格制定しMIDI規格登場するまでの短期間これを利用した

※この「デジタルシーケンサー」の解説は、「ミュージックシーケンサー」の解説の一部です。
「デジタルシーケンサー」を含む「ミュージックシーケンサー」の記事については、「ミュージックシーケンサー」の概要を参照ください。

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