デジタルシンセサイザーのCSシリーズ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/03/06 04:10 UTC 版)
「ヤマハ・CSシリーズ」の記事における「デジタルシンセサイザーのCSシリーズ」の解説
CS1x 1996年発売。16パート32音ポリ。XGフォーマット対応のMU50相当の音源を装備。波形メモリはMU50の4MBから4.5MBに増やされ、その分は4パートの音色を重ねて発音できるパフォーマンスモード用の音色に割り当てられている。青い筐体が特徴的であり、一見海外のメーカー製のシンセサイザーと思えるような外見をしている。 CS2x 1998年発売。16パート64音ポリ。XGフォーマット対応のMU90相当の音源を装備(インサーションエフェクトは割愛されている)。波形メモリは16MBとCS1xの4倍近く増やされている。増やされた波形はEX5直系のものである。ペイル・ブルーシルバーと呼ばれる、水色と銀色を混ぜたような鮮やかな筐体をしており、近未来的なフォルムをしている。 CS6x 1999年発売。上記2機種がアマチュアをターゲットにしたシンセサイザーに対し、プロ向けの製品として設計され、筐体はプラスチック製から、金属製になり、色はシルバー。キータッチもしっかりした鍵盤に変更されている。ダンス系のサウンドをプリセットしている。XGフォーマットには対応していない。プラグインボードを2枚増設することができ、AN音源やVA音源を追加し、自分好みのシンセサイザーにカスタマイズできる。内蔵シーケンサーはプレイバック専用で、PCと接続しないと伴奏データを作成できない。この機種をベースにシーケンサーを強化し、ワークステーションタイプにしたのがヤマハ・MOTIFシリーズと考えられる。またEXシリーズまでは外部記憶装置がフロッピーディスクであったが、この機種からスマートメディアスロットを装備し、そこにコンピュータで作成して、内蔵シーケンサーで演奏させる伴奏データや、サンプリング機能を使って録音した波形を記録できるようになっている。スマートメディアスロットはこの後のヤマハのシンセサイザーにも引き継き採用された。MOTIFやその後継機種MOTIF ESが出た関係もあってか、CS2xはロングセラーであった一方で、後発のCS6xは先に生産完了である。同時発売されたS80とは鍵盤数や内蔵波形の一部が異なるが、構造的には共通点が多く見られる。 CS6R 1999年発売。CS6xのモジュール版。2Uフルラックサイズ。MOTIF-RACKが登場するまで、プラグインボードを取り付けられる唯一のプロ向けラック音源であった。MOTIF-RACKの原型となった機種とも考えられる。CS6xと同時発売。
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