ティーン・アイドル・スターとは? わかりやすく解説

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ティーン・アイドル・スター

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/04 04:37 UTC 版)

シャーリー・テンプル」の記事における「ティーン・アイドル・スター」の解説

やがて思春期になると子役として微妙な時期さしかかる。本来は13歳中学校へ進むところ、成績優秀のため12歳アメリカ難関私立中一貫校プレップ・スクール)の一つ飛び級入学。したがって高校卒業18歳ではなく17歳である。学校はウェストレイク女子校(Harvard-Westlake School)といい、多く優れた人材送り出すことで定評があった。授業が始まると夏休みだけ映画の撮影にあて、残り時期学業専念し始める。主演作青い鳥1940年リメイク版)』のプレミア試写会出席して舞台挨拶記者会見をするように会社命じられても校長許可が出なかったと仕事断わり20世紀フォックス幹部唖然とさせた。 20世紀フォックス最後の2作品青い鳥』と『ヤング・ピープル』は興行的に赤字である。『青い鳥』はMGM『オズの魔法使』大成功受けて急いで作られ大作だが脚本象徴主義時代先取りしすぎて観客には理解できない部分があった。さらにグリム童話雰囲気出そう衣装小道具ドイツ風にしたところ、おりしもナチス・ドイツポーランド侵攻勃発し観客不興を買い、脚本シャーリーイメージ大きくずれていると受け取られる。『ヤング・ピープル』も筋立てひたすらセンチメンタルお粗末である。ただし彼女の回想録によれば青い鳥』は1970年代になって再評価の動きがあったという。 フォックスからMGM移って在籍10か月ばかり。1940年代MGMは、『オズの魔法使』シャーリー出演切望した1930年代とは大きく様変わりしていた。かつて売り物ルイス・B・メイヤーアーサー・フリードロジャー・イーデンスライン製作されミュージカルだったが、彼女が加わったときはすでにルイス・B・メイヤーの子飼いジュディ・ガーランド(『若草の頃』)やキャスリン・グレイソン(『錨を上げて』)やラナ・ターナー(『美人劇場』)の全盛期であり、13歳新参者にはグレイソンが断った低予算脚本にも魅力のない『キャスリーン』(Kathleen) が回ってきただけである。もっとも子役とティーン中間の時期、なかなか合う企画がなかったとも言えるかもしれない移籍先デヴィッド・O・セルズニックプロダクション一切ミュージカルを作らなかったため『キャスリーン』が最後ミュージカル作品である(シャーリー自伝下巻pp.99-127も参照)。 プロデューサーデヴィッド・O・セルズニック『風と共に去りぬ』他)のプロダクションアメリカで最高の品質映画作る定評があった。当時ユナイテッド・アーティスツ映画社と密接な関係にあり、同時にどの映画会社とも取引があった。セルズニックはジェニファー・ジョーンズ大恋愛最中で一番よい娘役(たとえば『ジェニーの肖像』や『聖処女』)はジェニファーに回る。シャーリー映画界でたった数人ティーン・アイドル一人として立派に成功おさめていく。セルズニックのもとで撮った作品はすべて黒字である。 ただし品が良すぎ、皆から愛される天真爛漫なティーン上手に演じられてもセクシーさやダークな面はどうしても出せない。役柄極めて限定されて「明る健全な夢見るティーンタイプ1930年代無垢なアメリカの象徴になったためそういう役は演じにくかったことも事実で、観客セクシーなあるいはダークシャーリー見たいとはどうしても思わなかっただろう。ワーナー・ブラザース貸し出し中に撮った『That Hagen Girl』(1947年日本未公開)の台本相手役ロナルド・レーガン(後のアメリカ大統領)から「アイ・ラブ・ユーと言われる台詞があったところ、イメージそぐわない判断してその台詞を削らせたほど、ワーナー・ブラザースは気をつかった品行方正なスターという評判はとても高く有名なゴシップ記者スタースキャンダル暴くルエラ・パーソンズヘッダ・ホッパーですら常に賞賛したほどである(このふたりはジュディ・ガーランド薬物依存ディアナ・ダービンの「不倫」等をスクープした)。 ティーン・アイドル時代、彼女自身が最も気に入た作品コメディ接吻売ります』(Kiss and Tell) だったという。

※この「ティーン・アイドル・スター」の解説は、「シャーリー・テンプル」の解説の一部です。
「ティーン・アイドル・スター」を含む「シャーリー・テンプル」の記事については、「シャーリー・テンプル」の概要を参照ください。

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