ティアリングサーガに関わる問題とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > ティアリングサーガに関わる問題の意味・解説 

ティアリングサーガに関わる問題

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 07:33 UTC 版)

ファイアーエムブレム」の記事における「ティアリングサーガに関わる問題」の解説

問題始まりは『ファイアーエムブレム』の開発会社であるインテリジェントシステムズ(以下「IS」)の開発者一人が、同社退社して開発会社ティルナノーグ立ち上げたことにある。ティルナノーグ代表者である加賀昭三それまでファイアーエムブレム』の開発深く関わっており、「ファイアーエムブレム生みの親」と見なされていた人物である。 ゲーム雑誌ファミ通』の発行元でありゲーム販売手がけるアスキーバックアップの元で、ティルナノーグ初代PlayStation用ソフト『エムブレムサーガ』の開発始めた。これに対し任天堂は、著作権侵害として抗議していたが、アスキーから分社したエンターブレイン問題となったソフトのタイトルを『ティアリングサーガ ユトナ英雄戦記』に変更し内容一部手直ししたうえで2001年5月24日発売した加賀当初FEシリーズの完全な続編として『エムブレムサーガ』を製作していたらしく、『ファミ通』での発表では過去5作品登場した3大陸に次ぐ第4の大陸フォーセリア」を舞台とし、マムクート多く部分物語関わり、「某変身系の少年」が謎の吟遊詩人賢者として重要な役回り演じるとして、「チェイニー」が登場する仄めかしていた。また『暗黒竜と光の剣』同年代物語であることを明かし必然性があれば他のキャラクター登場させたい発言していた。 作品中主な相似点については、キャラクター世界観ゲーム性酷似していること、『ファミ通』に掲載され記事で『ファイアーエムブレムシリーズ世界観繋がっていることを匂わせる記述があったことなどが挙げられる。ただし、「関わっているゲームクリエイター同一人物である以上、内容似通ったところが出てくるのは当然」という意見もある。 この作品参加している『ファイアーエムブレムシリーズに関ったスタッフは、前述加賀昭三と『ファイアーエムブレム トラキア776』のキャラクターデザインをしていた広田麻由美の2名だけで、その他のスタッフはまったく関係が無い。 任天堂とISは『ティアリングサーガ』の発売を、不正競争防止法違反著作権侵害として販売差し止め賠償金求め訴訟ティルナノーグエンターブレインに対して起こした。その判決内容以下の通り一審判決東京地裁2002年11月14日任天堂側請求全て棄却二審判決東京高裁2004年11月24日著作権侵害認められず、不正競争防止法違反においては任天堂側請求一部認められエンターブレイン側に任天堂側へ約7600万円支払うように命じる。 最高裁判所2005年4月12日任天堂の上告を棄却二審判決確定裁判所任天堂損害として認めたのは、「エンターブレイン側が『ティアリングサーガ』を『ファイアーエムブレム』と関係のあるソフトであるかのように宣伝してファイアーエムブレム』のブランドイメージ利用した」という箇所のみで、著作権侵害認めていない。ただし、エンターブレイン側が当初主張したトラキア776』の著作権は「IS」にない、との主張認められなかった。 この事件以降任天堂広報における方針大幅変更しそれまでファミ通に対して行われていた情報一番出し取りやめるなどの措置を採った。 また、ファイアーエムブレムシリーズメディアミックス展開大幅に縮小整理されたうえで、それまで同業他社比較して各々制作サイド裁量権大らかだった方針改められ設定世界観など任天堂強く『公式』を管理するようになった。 なお、裁判の席において、エンターブレイン陳述等で、同じ開発チーム別作品の例として、『ゼノギアス』と『ゼノサーガ』、『タクティクスオウガ』と『ファイナルファンタジータクティクス』が引き合い出されている。今回裁判では、これらのゲームのように独立したゲームデザイナーが、元の会社作っていたのと同ジャンルゲーム作っても、内容直接関係がなければ著作権的には問題がないと判例として確立したことに意義があるといえる2005年5月には、エンターブレインより『ティアリングサーガ』の続編である『ベルウィックサーガ』がPlayStation 2用ソフトとして発売された。機種が違うとはいえ、『ファイアーエムブレムシリーズの『蒼炎の軌跡』とほぼ同時期の発売となり、本家と分家市場における直接対決となったまた、2007年4月にはエンターブレインより『暁の女神 パーフェクトガイドブック』が刊行され2001年ファミ通文庫紋章の謎下巻以来6年ぶりに同社による関連書籍発売再開された。

※この「ティアリングサーガに関わる問題」の解説は、「ファイアーエムブレム」の解説の一部です。
「ティアリングサーガに関わる問題」を含む「ファイアーエムブレム」の記事については、「ファイアーエムブレム」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「ティアリングサーガに関わる問題」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ティアリングサーガに関わる問題」の関連用語

ティアリングサーガに関わる問題のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ティアリングサーガに関わる問題のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのファイアーエムブレム (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS