ツアーと解散の発表
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/08 15:09 UTC 版)
「SPRINGMAN」の記事における「ツアーと解散の発表」の解説
これからダラダラと流れでバンドを続けていくよりは解散して、それぞれのやりたい音楽をやった方が、音楽家としてはいいんじゃないか、という話し合いをツアーが終わってして。そういうような話になって、それぞれの音楽への道を行く、という事で解散しようと。休業とか休止とかいろいろありますが、めんどくさいし、あとの活動にも影響がね、活動する事がさえぎられるのもなんだし。まぁスッパリ解散! という事になりまして。 奥田民生, オールナイトニッポン放送時のコメント 本作を受けたコンサートツアーは、「UNICORN TOUR 1993 "4946"」と題して本作リリース前の1993年4月8日の三郷市文化会館公演から8月12日の沖縄市民会館公演まで、40都市全59公演が行われた。同ツアーでは脱退した西川の代わりにDr.StrangeLoveに所属していた古田たかしがドラムスを担当している。 同ツアーでは本作リリース前と後でセットリストが若干変更されており、新曲を中心としながらもアルバム『ヒゲとボイン』(1991年)収録の「立秋」および「開店休業」や『ケダモノの嵐』(1990年)収録の「自転車泥棒」、奥田のソロシングルである「休日」などが演奏された。また同ツアーではSEとしてTBS系時代劇『水戸黄門』(1969年 - )の主題歌「ああ人生に涙あり」や日本テレビ系テレビアニメ『天才バカボン』(1971年 - 1972年)の主題歌「天才バカボン」、TBS系特撮番組『帰ってきたウルトラマン』(1971年 - 1972年)のBGM「ワンダバ」などが使用された。 日本武道館3日間連続公演の最終日となる6月30日には、超満員のためにステージ裏にまで観客席が設けられ、オープニングではメンバー全員が長髪、金髪、モヒカンなどのかつらを被り、新人外国人バンドを装って前座として登場した。メンバーはその衣装のままアルバム『服部』(1989年)収録の「服部」や「おかしな二人」、『PANIC ATTACK』(1988年)収録の「SUGAR BOY」、『BOOM』(1987年)収録の「Pink Prisoner」などを演奏した。これらの選曲についてメンバーはサービス精神で選んだと述べたが、同時に奥田は「体力の衰えを感じた」とも述べている。一旦ステージを降りたメンバーはTシャツ姿に代わり通常の服装に戻って登場、それから通常の「4946」ツアーとしてのライブが開始され、アンコールではフジテレビ系バラエティ番組『ダウンタウンのごっつええ感じ』(1991年 - 1997年)内のコント「結婚前提戦士ラブラブファイヤー」の登場人物と同様の被り物やジュリアナダンスなどが披露されたほか、奥田はサンフレッチェ広島F.Cの旗を振り回し、阿部はマイケル・ジャクソンの「スリラー」(1983年)に合わせてスリラーダンスを披露した。 8月11日の沖縄市民会館は台風が接近していたため、沖縄へ上陸するために福岡に到着した時点で「80%不可能」と言われる状況となったが、開演時間を遅らせる措置によって無事開催されることとなった。開演は当初より1時間以上遅れた19時53分からとなり、登場テーマとして「天才バカボン」が流され、その後1曲目として「抱けないあの娘」(『PANIC ATTACK』収録)が演奏、その他に「あやかりたい'65」「すばらしい日々」「立秋」「自転車泥棒」「時には服のない子のように」「薔薇と憂鬱」「オールウェイズ」「甘い乳房」「月のワーグナー」が演奏、さらに堀内のソロ・アルバム『MUSÉE』(1991年)収録の「哀しみのGarden」では堀内がアコースティック・ギターを演奏した。その後も「金銀パールベイビー」「忍者ロック」「裸の王様」「ヒゲとボイン」「スプリングマンのテーマ」と演奏されたが、本来であれば間に「大迷惑」を演奏するはずであったが奥田のミスにより順番が飛ばされることとなった。最終曲となった「与える男」を演奏した後、飛ばされた「大迷惑」を演奏して同日は終了となった。 翌8月12日には通常通り問題なく同会場でライブが行われツアーは終了したが、9月21日に放送されたニッポン放送ラジオ番組『電気グルーヴのオールナイトニッポン』(1991年 - 1994年)の特別番組に電気グルーヴの代わりにUNICORNメンバーが出演し解散を発表した。前日である9月20日にはスポーツニッポン誌上にて「結成7年 実力バンド ユニコーン今月限りで解散」と記事が掲載されていたため、ニッポン放送にメンバーが到着した際にはファンが殺到し大騒動となった。同日にはニッポン放送の3階で『ダウンタウンのごっつええ感じ』の1コーナーである「民生くんと阿部くん」の撮影が行われ、奥田と阿部が出演し同コーナーが最終回になることを告げた。同番組内にて奥田は解散理由を本作を制作したことで達成感があり、同バンドで次にやることが思い浮かばない、スポーツ新聞に書かれているように「力出し切った」ためであると述べた。番組内ではすでに脱退した西川からのコメントが読まれたほか、ドラムスがない状態で「すばらしい日々」のアコースティック・バージョンが演奏された。
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