タキ1400形
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/05 02:18 UTC 版)
「国鉄タキ1400形貨車」の記事における「タキ1400形」の解説
タキ1400形は、カセイソーダ液専用の30t 積タンク車として1948年(昭和23年)12月23日から1965年(昭和40年)6月30日にかけて104両(コタキ1400 - コタキ1484 ,コタキ1486 - コタキ1498 ,コタキ1499(初代) ,コタキ1499(2代) ,コタキ11400 - コタキ11403)が川崎車輛、汽車製造、新潟鐵工所、運輸機材、日立製作所、三菱重工業の6社にて製作された。なぜかコタキ1485は欠番であった。 記号番号表記は特殊標記符号「コ」(全長 12 m 以下)を前置し「コタキ」と標記する。 本形式の他にカセイソーダ液を専用種別とする貨車はタム900形(130両)、タキ2600形(523両)、タキ2800形(332両)、タキ7750形(289両)等実に29形式が存在した。 1979年(昭和54年)10月より化成品分類番号「侵81」(侵食性の物質、腐食性物質、危険性度合2(中))が標記された。 落成時の所有者は、大日本紡績、倉敷絹織、東亞合成化学工業、興国人絹パルプ、大和紡績、東邦レーヨン、日本軽金属、鉄興社、宇部曹達工業、徳山曹達、東洋曹達工業、日本曹達、呉羽化学工業、錦商事、新日化産業、旭化成工業、大阪曹達、日曹商事、昭和電工、日新興業、三菱化成工業の21社であった。 ドーム付き直円筒型のタンク体は、普通鋼(一般構造用圧延鋼材、SS41現在のSS400)製で、荷役方式はタンク上部のマンホールからの上入れ、液出管と空気管使用による上出し方式であり、両管はS字管を装備している。断熱材、キセ(外板)は装備しておらず一部の車両は加熱管を装備した。その後本形式より多数の車が種車となりタキ2800形、タキ4600形(後述)、タキ6700形、タキ8200形へ改造された。 車体色は黒色、寸法関係は全長は9,800mm、全高は3,836mm、台車中心間距離は5,300mm - 5,900mm、実容積は20.5m3 - 23.8m3、自重は14.6t - 16.1t、換算両数は積車4.5、空車1.6であり、台車はベッテンドルフ式のTR41Cである。 1987年(昭和62年)4月の国鉄分割民営化時には18両(コタキ1403 ,コタキ1404 ,コタキ1407 ,コタキ1444 - コタキ1447 ,コタキ1449 - コタキ1452 ,コタキ1454 ,コタキ1465 ,コタキ1466 ,コタキ1488 ,コタキ1495 ,コタキ1496,コタキ1499)の車籍がJR貨物に継承され、最後まで在籍した5両(コタキ1465 ,コタキ1466 ,コタキ1488 ,コタキ1495 ,コタキ1496)が1992年(平成4年)2月に廃車となり同時に形式消滅となった。
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