タキ15900形
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/04 14:42 UTC 版)
「国鉄タキ6050形貨車」の記事における「タキ15900形」の解説
タキ15900形は、液体硫酸アルミニウム専用の35t 積タンク車として1969年(昭和44年)5月21日より1972年(昭和47年)9月26日にかけて3ロット4両(コタキ15900 - コタキ15903)が新潟鐵工所1社のみにて製作された。 本形式はタキ6050形がコタキ6054まで製造された直後より開始されたが、本形式の製造終了後は再びタキ6050形に製造が移行された。記号番号表記は、特殊標記符号「コ」(全長 12m 以下)を前置し「コタキ」と標記する。 所有者は、水澤化学工業、三庫商事の2社でありその常備駅は全車羽越本線の中条駅であった 1979年(昭和54年)10月より化成品分類番号「98」(有害性物質、腐食性のあるもの)が標記された。タンク体は耐候性高張力鋼であり内面にゴムライニングを施し使用された。荷役方式は、タンク上部の液出入管からの上入れ、S字管を使用した液出入管と空気管使用による上出し方式である。 車体色は黒色、寸法関係は全長は10,800mm、全幅は2,420mm、全高は3,630mm、台車中心間距離は7,000mm、実容積は26.9m3、自重は14.5t、換算両数は積車5.0、空車1.4であり、台車はベッテンドルフ式のTR41Cであった。 1987年(昭和62年)4月の国鉄分割民営化時には全車の車籍がJR貨物に継承されたが、1998年(平成10年)2月に最後まで在籍した3両(コタキ15900 - コタキ15902)が廃車となり同時に形式消滅となった。
※この「タキ15900形」の解説は、「国鉄タキ6050形貨車」の解説の一部です。
「タキ15900形」を含む「国鉄タキ6050形貨車」の記事については、「国鉄タキ6050形貨車」の概要を参照ください。
- タキ15900形のページへのリンク