タキ13800形
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「国鉄タキ13700形貨車」の記事における「タキ13800形」の解説
タキ13800形は、酒類専用の35t 積タンク車として1969年(昭和44年)4月18日から同年7月11日にかけて2ロット25両(コタキ13800 - コタキ13824)が富士重工業1社のみにて製作された。 記号番号表記は、特殊標記符号「コ」(全長 12 m 以下)を前置し「コタキ」と標記する。 本形式の他に酒類を専用種別とする形式には、他に例がなく唯一の存在であったが1988年(昭和63年)7月6日に14両(コタキ13800 - コタキ13804、コタキ13807 - コタキ13809、コタキ13812 - コタキ13817、コタキ13819)がアルコールへ専用種別変更された。アルコールの比重は酒類より軽いため、専用種別変更された車輛は積載荷重が28t に減トンされ、化成品分類番号「燃31」(燃焼性の物質、引火性液体、危険性度合2(中))が標記された。 所有者は、内外輸送1社のみであった。 35系に属するタンク体は、ステンレス鋼(SUS304)製であり、積込みはマンホールからの上入れ式、荷降ろしは吐出管を用いた下出し式である。 車体色はステンレス地色であったが晩年は銀色に塗装された。寸法関係は全長は11,300mm、全幅は2,600mm、全高は3,660mm、台車中心間距離は7,500mm、実容積は35.0m3、自重は14.8t、換算両数は積車5.0、空車1.4であり、台車はベッテンドルフ式のTR41Cであった。 1987年(昭和62年)4月の国鉄分割民営化時には全車(25両)の車籍がJR貨物に継承されたが、2007年(平成19年)8月に最後まで在籍した7両が廃車となり同時に形式消滅となった。
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