タム900形
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/01/29 15:51 UTC 版)
「国鉄タム900形貨車」の記事における「タム900形」の解説
タム900形は、カセイソーダ液専用の15t または16t 積タンク車として1942年(昭和17年)5月4日から1956年(昭和31年)1月19日にかけて130両(タム900 - タム1029)が新潟鐵工所、日立造船、東洋レーヨン等にて製造または改造編入された。またその後本形式より多数の車両が改造され他形式車となった。 本形式の他にカセイソーダ液を専用種別とする貨車はタキ1400形(104両)、タキ2600形(522両)、タキ2800形(332両)、タキ7750形(289両)等実に29形式が存在した。 貨物列車の最高速度引き上げが行われた1968年(昭和43年)10月1日ダイヤ改正対応のため、大半の車輌の軸ばね支持方式が二段リンク式に改造され、最高運転速度は65km/hから75km/hへ引き上げられた。 1979年(昭和54年)10月より化成品分類番号「侵81」(侵食性の物質、腐食性物質、危険性度合2(中))が標記された。 塗色は、黒であり、全長は8,200mm、全幅は2,480mm、全高は3,404mm、軸距は3,600mm - 4,200mm、実容積は11.5m3 - 12.5m3、自重は9.2t - 11.2t、換算両数は積車2.6、空車1.0、車軸は12t長軸であった。 1983年(昭和58年)5月16日に最後まで在籍した2両(タム1007、タム1022)が廃車となり同時に形式消滅となった。
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