タム8900形
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「国鉄タム8900形貨車」の記事における「タム8900形」の解説
タム8900形は尿素樹脂接着剤専用の15t積タンク車として1966年(昭和41年)4月6日に1両(タム8900)が富士重工業にて製作された。同日、同所にてタキ3850形、タキ4650形が製作されている(後述)。その後同年11月11日に1両(タム8901)が同じく富士重工業にて製作され合計2両が在籍した。 本形式の他に尿素樹脂接着剤を専用種別とする形式は、タキ3850形(1両、後述)、タキ4650形(7両、後述)の2形式がある。 所有者は、豊年製油(現在のJ-オイルミルズ)の1社のみであり静岡県の清水駅を常備駅として運用された。 ドーム付き直円筒型のタンク体は、普通鋼(一般構造用圧延鋼材、SS41現在のSS400)製で荷役方式はタンク上部にある積込口からの上入れ、吐出管からの下出し式である。 塗色は、黒であり、全長は8,000mm、全幅は2,450mm、全高は3,476mm、軸距は4,200mm、実容積は13.7m3、自重は10.3t、換算両数は積車2.4、空車1.0、最高運転速度は75km/h、走り装置は二段リンク式である。 1980年(昭和55年)4月23日に最後まで在籍した1両(タム8901)が廃車となり同時に形式消滅となった。車齢14年と短命な形式であった。
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