かせい‐ソーダ【苛性ソーダ】
水酸化ナトリウム
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/31 07:51 UTC 版)
水酸化ナトリウム | |
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水酸化ナトリウム
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単位格子の空間充填モデル
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水酸化ナトリウム |
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Sodium oxidanide
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別称
苛性ソーダ
Caustic soda Lye |
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識別情報 | |
CAS登録番号 | 1310-73-2 ![]() |
PubChem | 14798 |
ChemSpider | 14114 ![]() |
UNII | 55X04QC32I ![]() |
EC番号 | 215-185-5 |
E番号 | E524 (pH調整剤、固化防止剤) |
国連/北米番号 | 1823 |
KEGG | C12569 ![]() |
MeSH | Sodium+hydroxide |
ChEBI | |
RTECS番号 | WB4900000 |
Gmelin参照 | 68430 |
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特性 | |
化学式 | NaOH |
モル質量 | 39.99714 g mol−1 |
外観 | 白色固体 |
密度 | 2.13 g/cm3, 固体 |
融点 | 318 °C, 591 K, 604 °F |
沸点 | 1388 °C, 1661 K, 2530 °F |
水への溶解度 | 1110 g / L (20 °C) |
メタノールへの溶解度 | 238 g / L |
エタノールへの溶解度 | << 139 g / L |
蒸気圧 | < 18 mmHg (20 °C) |
酸解離定数 pKa | 13 |
屈折率 (nD) | 1.412 |
危険性 | |
安全データシート(外部リンク) | External MSDS |
GHSピクトグラム | ![]() |
GHSシグナルワード | 危険(DANGER) |
Hフレーズ | H314 |
Pフレーズ | P260, P264, P280, P301+330+331, P303+361+353, P304+340, P305+351+338, P310, P321, P363, P405, P501 |
NFPA 704 | |
関連する物質 | |
その他の陰イオン | 硫化水素ナトリウム |
その他の陽イオン | 水酸化セシウム 水酸化リチウム 水酸化カリウム 水酸化ルビジウム |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
水酸化ナトリウム(すいさんかナトリウム、英: sodium hydroxide)は化学式 NaOH で表される無機化合物で、ナトリウムの水酸化物であり、常温常圧ではナトリウムイオンと水酸化物イオンからなるイオン結晶である。苛性ソーダ(かせいソーダ、英: caustic soda)と呼ばれることも多い。
強塩基(アルカリ)として広汎かつ大規模に用いられ、工業的に非常に重要な基礎化学品の1つである。毒物及び劇物取締法により原体および5 %を超える製剤が劇物に指定されている。
性質
常温では無色無臭の固体。試薬としては白色の球粒状やフレーク状であるものが多い。融点 591 K(317.85℃)、沸点 1661 K(1387.85℃)、密度 2.13 g cm−3。潮解性が強く、空気中に放置すると徐々に吸湿して溶液状となる。
水に易溶(20 °C での溶解度は 1110 g L−1)。水中で完全に電離し水酸化物イオンを放出するため、強いアルカリ性を示す。また、水に溶かす際に激しく発熱し (溶解熱は 44.5 kJ mol−1)、その水和および溶解エンタルピー変化は以下の通りである[1]。水溶液を濃縮すると一水和物 NaOH・H2O が析出する。
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