カセアサウルス亜目
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/23 10:20 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動カセアサウルス類 Caseasauria |
||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
![]()
コティロリンクスの骨格
|
||||||||||||||||||
地質時代 | ||||||||||||||||||
ペルム紀 | ||||||||||||||||||
分類 | ||||||||||||||||||
|
||||||||||||||||||
学名 | ||||||||||||||||||
Caseasauria Williston, 1912 |
||||||||||||||||||
科、属 | ||||||||||||||||||
|
カセアサウルス亜目(カセアサウルスあもく、カセア亜目、Caseasauria)は、単弓類に属する脊椎動物の一群である。
特徴
盤竜類の中でも初期に分岐したグループであり、骨格上の特徴などは他のグループとはかなり異なっている。化石記録はペルム紀前期からであるが、その起源は、既知の最古の盤竜類であるアーケオシリスが出現する以前の石炭紀中期頃には真盤竜類とは分岐していたと思われる。このグループが共有する骨格上の特徴は、前後に長く拡大した外鼻孔と、それを取り巻く鼻骨の凸部の形態などである。
分類
初期のエオシリス科とカセア科に分類され、カセア科はエオシリス科から進化したとされる。
- エオシリス科
- 体長1m未満の昆虫食または肉食のグループであり、歯は円錐形の鋭い形で犬歯も持つ。
- カセア科
- 植物食に適化したグループで、小型のものから最大の盤竜類であるコティロリンクスの様なものまで存在する。盤竜類の中でも最後まで生き延びたグループであり、ペルム紀中期末に絶滅した。
分類表
- 単弓綱 Synapsida
- 盤竜目 Pelycosauria
- 真盤竜亜目 Eupelycosauria
- カセアサウルス亜目 Caseasauria
- エオシリス科 Eothyrididae : エオシリス , オエダレオプス
- カセア科 Caseidae : カセア , コティロリンクス , エンナトサウルス
- ?Phreatophasma
- 獣弓目 Therapsida
- 盤竜目 Pelycosauria
関連項目
参考文献
- 金子隆一『哺乳類型爬虫類 : ヒトの知られざる祖先』朝日新聞社〈朝日選書〉、1998年、68 - 71頁。ISBN 4-02-259709-7。。
外部リンク
カセアサウルス亜目
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/17 21:06 UTC 版)
先述のエオシリスの属するエオシリス科は、植物食に適応したカセア科とあわせてカセア亜目を構成しているが、この亜目はそれ以外の真盤竜類からはかなり早い段階で分岐したグループである。エオシリス科は1m以下と小型で昆虫食または肉食と思しき生物であったが、カセア科では大型化が進んでいる。カセア科の最大の特徴は、小さな頭蓋とそれに似合わぬ巨大な胴体である。慣性恒温性を高め、食べた植物を発酵させる為の適応だと思われる。エダフォサウルスよりも草食への適化の度合いは低いものの、盤竜類では最大となるコティロリンクスなどを輩出している。
※この「カセアサウルス亜目」の解説は、「盤竜類」の解説の一部です。
「カセアサウルス亜目」を含む「盤竜類」の記事については、「盤竜類」の概要を参照ください。
- カセアサウルス亜目のページへのリンク