タ3700形
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/06 03:02 UTC 版)
「国鉄タキ8750形貨車」の記事における「タ3700形」の解説
タ3700形は、クラフトパルプ廃液の11t 積タンク車として1959年(昭和34年)1月22日に1両(タ3700)が汽車製造にてタム900形(タム978)より改造され、同年7月29日に1両(タ3701)がタム200形(タム240)より改造された。種車は両形式とも15t 積みであるが、クラフトパルプ廃液の比重が種車のものより軽くタンク容積に変更はなかったため11t 積みになった。 所有者は荒川林産化学工業であり、落成時の常備駅はタ3700が東北本線の磐城西郷駅(現新白河駅)、タ3701が紀勢本線の紀伊佐野駅であった。その後両車とも各地を移動した。 1968年(昭和43年)10月1日ダイヤ改正対応のため、走り装置は一段リンク式を二段リンク式に改造した。 タンク体は普通鋼(一般構造用圧延鋼材)製で保温材を巻き、薄鋼板製のキセ(外板)が設置された。 車体色は黒、寸法関係は全長は7,900mm、全幅は2,300mm、全高は3,445mm、軸距は3,600mm又は3,900mm、実容積は11.5m3、自重は11.0t 又は11.5t、換算両数は積車2.2、空車1.2であった。 1972年(昭和47年)12月14日にタ3700が廃車となり、1973年(昭和48年)9月22日にタ3701が廃車となったことで同時に形式消滅した。
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