タ550形
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 03:02 UTC 版)
タ550形は日本初の高圧ガス(液化アンモニア)輸送用の10t積三軸タンク車として1933年(昭和8年)3月10日から1936年(昭和11年)7月1日にかけて3ロット5両(タ550 - タ554)が川崎車輛、大阪鉄工所の2社にて製作された。その後三軸車は新規製作が禁止されたため、増備は次級のタ580形(二軸車)に譲るかたちとなった。 本形式の他に液化アンモニアを専用種別とする形式は、タ520形(2両、後述)、タ580形(30両、後述)、タ2800形(3両、後述)、タム5800形(19両)、タム5850形(1両)、タサ4100形(142両)、タサ5800形(2両)、タキ4100形(2代)(44両)、タキ18600形(128両)の9形式がある。 落成時の所有者は海軍火薬廠、旭ベンベルグ絹糸(後の旭化成工業、現:旭化成)の1廠1社であった。 塗色は白であり、全長は9,500mm、全高は3,380mm、軸距は2,750mm+2,750mm、実容積は19.0m3、自重は18.1t-25.5t、換算両数は積車3.0、空車2.0、最高運転速度は65km/h、走り装置は一段リンク式の三軸車である。 1968年(昭和43年)9月30日に最後まで在籍した2両(タ552,タ553)が廃車になり同時に形式消滅となった。
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