タウンミーティング
その地域の住民が集まり、地域の政策などを議論及び決定していくもの。主にアメリカで行われている地方自治の形態である。
タウンミーティングは、その地域住民の多くが参加する場合が多いため、直接民主制の一つの形態とされている。日本では、公務員や政治家と住民との間で行われる意見交換の場をタウンミーティングと呼ぶ場合もあるが、アメリカの一部の州では、タウンミーティングにおいて予算や自治体条例などが決定されるといった立法機能があることが特徴とされる。
アメリカのタウンミーティングは、主に17世紀からアメリカ北東部のニューイングランド地方を中心に行われてきた。2013年現在では、マサチューセッツ州やニューハンプシャー州などで行われている。
タウン‐ミーティング【town meeting】
タウンミーティング(たうんみーてぃんぐ)
小泉内閣の大臣が全国各地で開催されるタウンミーティングに参加し、政策課題などについて市民に語りかけるとともに、市民からの意見に耳を傾ける機会となっている。
タウンミーティングの構想は、2001年5月7日に行われた小泉首相の所信表明演説で、初めて打ち出された。大臣など小泉内閣のメンバーが出席し、半年以内にすべての都道府県で実施することも公約のひとつ。市民と大臣との対話を通じて、市民が政策の形成に参加する機運を盛り上げていきたいとの考えがあるようだ。
早速、6月16日には、竹中平蔵(経済財政担当相)と武部勤(農相)の両大臣が青森県青森市で、また、石原伸晃(行政改革担当相)と遠山敦子(文部科学相)の両大臣が鹿児島県鹿児島市で行われたタウンミーティングに参加した。翌17日には、岩手県滝沢村と熊本県熊本市でも開催された。
今後、残りの都道府県でも週末にタウンミーティングが行われる予定だ。次回は北海道と神奈川県で開催される。
(2001.06.18更新)
タウンミーティング
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/31 15:59 UTC 版)
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タウンミーティング(英: town meeting)とは、17世紀以来アメリカ合衆国の一部地域で行われてきた直接民主制地方自治の一形態であり、住民の大部分が集合して地域の施策や予算を議決するというものである。
概説
ニューイングランド地方では植民地時代から現在までタウンミーティングによる地方自治が行われてきた。ニューイングランドは、ピルグリム・ファーザーズの影響から会衆派教会に属している者が多く、伝統的に住民自治の意識が高い。実際には州によって様々であるが、一般的には年1回住民が集い、行政委員(selectman)を選出し、予算、条例、その他その後1年間の地域の公的な取り組みについて議決する立法機関である。通常は地方自治体としての「町」(英: town)で行われるが、学校区や水道区など他の行政区分でも用いられる。
- 予算タウンミーティング
- 行政部門から提出された予算案のみを審議するもの。
- 代表制タウンミーティング
- 住民が投票区ごとに選出した代議員のみが審議するもので、間接民主制となる。
各州における特色
ニューイングランド6州の中では、マサチューセッツ州、メイン州では比較的古典的な制度のままであるのに対し、ニューハンプシャー州では改革が進み、ロードアイランド州に至ってはほぼ廃れている。またニューイングランド以外でもニューヨーク州では同様のタウンミーティングが行われていたが、20世紀半ばまでに廃れた。
コネチカット州
事前に用意された議事に強く拘束される傾向があり、議論はするが、議事に載せられた条文を変えたり、付け加えたりはしない。また議事は大まかな計画のみを取り扱い、実際の規制などは行政部門に任される。
マサチューセッツ州
人口6000人未満の町は常に直接制であり、それ以上の町は憲章を変更することで代表制を選択することもできる。
ニューハンプシャー州
伝統的なタウンミーティングの他に、1995年から"SB 2"と呼ばれる2部制の議決制度が導入されている。まず投票の1ヶ月前に審議のみを行う会合が開かれ、ここでは文言や金額の変更が行われる。実際の議決は1ヶ月後の投票日に行われ、不在者投票も可能になっている。代表制も制度化されているが2006年現在まだ利用されていない。
ロードアイランド州
各地方自治体の独自性が幅広く認められている。予算タウンミーティングを採用する町はあるが、それ以外では直接民主制は珍しくなっている。
市議会との関係または連携による総合集会
脚注
関連項目
外部リンク
- タウンミーティング-住民自治の原型 <CLAIR REPORT 174> 財団法人 自治体国際化協会
タウンミーティング
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「フレイミングハム (マサチューセッツ州)」の記事における「タウンミーティング」の解説
フレイミングハムは18の選挙区に分割されている。各選挙区からタウンミーティングの代表12人ずつを選定している。その任期は3年間である。アメリカ合衆国の中でタウンミーティング方式を採用している町として、フレイミングハムは人口最大である。タウンミーティングは町の立法府として機能することに加え、地区割りの権限もあり、選挙区を定義し、また土地収用権については承認を得る必要がある。 フレイミングハムのタウンミーティングは、合計7つの常設委員会がある。各委員会には18選挙区のそれぞれからタウンミーティング代表を委員とすることができる。各区の代表は委員会の委員を毎年選出する。委員会は次の通りである。 地域事業 教育 企画と地区割り 公衆安全 公共事業 規則 資金源 これら常設委員会は地域社会の関心があるタウンミーティング議題の各条項について、審査し、タウンミーティングに対して推薦を行う責務がある。
※この「タウンミーティング」の解説は、「フレイミングハム (マサチューセッツ州)」の解説の一部です。
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