ソ連の一国社会主義とは? わかりやすく解説

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ソ連の一国社会主義

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/23 07:38 UTC 版)

近代から現代にかけての世界の一体化」の記事における「ソ連の一国社会主義」の解説

詳細は「赤軍」、「ロシア内戦」、「シベリア出兵」、「ネップ」、「ヨシフ・スターリン」、「コルホーズ」、および「五カ年計画」を参照 ロシアドイツ講和を結ぶと、日本はじめとする英米仏伊などの連合各国革命波及をおそれ、「革命軍によって囚われチェコ軍団救出する」という名目ロシアに軍を送ったシベリア出兵)。ロシア国内の反ボリシェヴィキ勢力もこの情勢活気づき、各地反革命政権成立したが、ソヴィエト政権赤軍つくってこれに対抗し内戦状態となったロシア内戦1918年-22年)。しかし、外国勢力とむすびついた反革命勢力反発する人びと赤軍支持1920年には赤軍勝利疑いない情勢となった内線戦いぬくため、ソヴィエト政権食糧強制的に徴発して、工場国有化進めた。これが戦時共産主義である。ボリシェヴィキロシア共産党改名し国家指導する唯一のとなった内戦終結にちかづくと政府は、食料導入と税納付後の残余農産物自由に処分してよいことを特徴とする新経済政策ネップ)を1921年採用し食糧徴発をやめ、工場国有化緩和した他方レーニンらは、1919年モスクワコミンテルン第3インターナショナル)を創立し革命ロシア指導のもと、各国共産党コミンテルン支部とし、世界革命推進しようとした。そして1922年にはソヴィエト社会主義共和国連邦成立したレーニン死後ヨシフ・スターリンは、一国だけでも社会主義建設することは可能であると主張し政敵であるレオン・トロツキー国外追放その後トロツキー亡命先メキシコで、スターリン送り込んだ刺客により暗殺された。このようにして反対派おさえて独裁的権力握り、自らを頂点とした一国社会主義路線確立した対外政策にも変化生じソヴィエト連邦成立した1922年にはドイツとの国交回復し各国相次いでソ連承認したまた、スターリン1928年ら行われた第一次五か年計画強力に重工業建設推進し同時に農民コルホーズなど集団農場組織する農業集団化強行した飢饉による犠牲者数百達したといわれるが、反面では、他の諸国不況にあえぎ政治的に混迷しているとき、生産力を向上させて一大工業国成長していった。 ソ連邦存在は、それまで資本主義列強によってすすめられてきた世界の一体化否定するものであり、なかでも一国社会主義路線確立は、世界資本主義敵対する国家誕生意味していた。しかし、ソ連第二次産業革命という経済史上の趨勢から大きく逸脱したものではなかった。市場経済ではなく国家による計画経済であり、軍需産業重視のため豊かなアメリカ的生活スタイルともかけ離れており、また、政治的民主主義形だけのものに等しかったが、先進資本主義諸国軍事的に競争できる産業化、あるいは国民広汎動員できる大衆性などの点においては20世紀特質備えていた。したがってソ連欧米諸国日本とは異なった手段第二次産業革命達成したものと捉えられ第二次世界大戦後独立果たしたアジア・アフリカ諸国にとっては一種近代化モデルとして機能した

※この「ソ連の一国社会主義」の解説は、「近代から現代にかけての世界の一体化」の解説の一部です。
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