ストコフスキーと日本とは? わかりやすく解説

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ストコフスキーと日本

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/08 00:16 UTC 版)

レオポルド・ストコフスキー」の記事における「ストコフスキーと日本」の解説

戦前日本においてはストコフスキー人気指揮者一人であった当時日本発売されていたストコフスキーレコードが、「カルメン」など日本通俗的な存在曲目多く演奏家より曲目レコードを買う傾向強かったとされる戦前レコード愛好家にとってはストコフスキーレコードは「外れ少ない」レコードであったまた、近衛秀麿とも親しかった。 そのストコフスキー日本の地を踏んだのは、1965年7月のことであった日本フィルハーモニー交響楽団と、当時日フィル支援していたフジテレビ系外郭団体招聘元であり、東京文化会館日本武道館コンサート開いた1965年7月8日公演東京文化会館バッハパッサカリアとフーガ ハ短調 アイヴズ:「答えのない質問柴田南雄:「シンフォニアチャイコフスキー交響曲第4番 1965年7月13日公演日本武道館バッハトッカータとフーガ ニ短調ストコフスキー編) ベートーヴェン交響曲第5番 カウエル:琴と管弦楽のための協奏曲 ストラヴィンスキー:「ペトルーシュカスーザ:「星条旗よ永遠なれ」(アンコール) この公演では、ストコフスキー弦楽器群のチェロコントラバス管楽器群の位置変えるなど、独特の楽器配置行ったりした。また、星条旗よ永遠なれ」の演奏では、警視庁音楽隊在京各学校鼓笛隊などから人員集めピッコロ26トランペット10トロンボーン12以って金管部分を大補強した一方で武道館公演では正力松太郎横槍でなかなか公演許可下りないなど苦労もあったが、一番大きな事件読売日本交響楽団との二重契約騒動であった。これは、結果的に招聘元の外郭団体ストコフスキー招聘成功直後活動停止してしまったことと、ストコフスキーマネージャーを持たなかったことに原因があった。契約条項に「フリーの日は日フィルから干渉できない云々という一文があったため、日フィル側は「見て見ぬふり」で読響との公演黙認したが、結果的に認められたのは7月10日読響公演のうちベートーヴェンの交響曲第7番指揮のみであり(他の曲は飯守泰次郎指揮)、他に企画されていた公演契約条項滞在許可兼ね合いもあり、中止となったニューヨーク時代直接師事した日本人に、山形でのオーケストラ文化先駆者村川千秋女性指揮者の久山恵子がいる。 なお、日本への招聘のためにニューヨーク自宅赴いて面談した指揮者渡邊暁雄に、最初に発した言葉は「近衞は元気か?」だったとされるアメリカ交響楽団最初に入団した日本人ファゴット奏者中川良平に、最初リハーサルで"You are splendid!"(君は素晴らしい!)と叫んで駆け寄ったが、まだ英語が堪能でなかった中川聴き取れず、"You are fired!"(お前はクビだ!)と入団早々に宣告されたと勘違いし震え上がったというエピソードもある。 高齢となってイギリスに帰国する直前アメリカ交響楽団での後継探していた時に秋山和慶演奏聴いて感銘を受け、楽屋訪れて自らトロントとの兼任要請した

※この「ストコフスキーと日本」の解説は、「レオポルド・ストコフスキー」の解説の一部です。
「ストコフスキーと日本」を含む「レオポルド・ストコフスキー」の記事については、「レオポルド・ストコフスキー」の概要を参照ください。

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