シーズン3「エカテリーナ~僭称者たち~」
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「エカテリーナ (テレビドラマ)」の記事における「シーズン3「エカテリーナ~僭称者たち~」」の解説
2019年10月21日~31日放送。全16話。 物語の舞台は第1話から第15話までが1774年、最終話の第16話が1774年秋から1776年初頭まで。 オスマン帝国との戦争が続く中、ロシア国内は旱魃で飢饉が起き、国家財政も厳しくなっていた。 そんな中、ヤイク川(現・ウラル川)流域では、前皇帝ピョートル3世(フョードロヴィチ)を名乗るドン・コサック出身の男・エメリヤン・プガチョフに率いられた反政府分子が大規模な反乱を起こす。プガチョフらは各地で砦や住民を襲い、ならず者たちを吸収しながら勢力を拡大して行った。そして、ロシアと敵対するフランスは裏でプガチョフ一派の支援に動き始めていた。 ポチョムキン公爵との恋愛に溺れていたエカテリーナは当初、事の重大さを把握出来ず、南部に行く彼に同行しようと首都を離れ、対応策を講じるのが遅れてしまう。 宰相兼外相のパーニン伯爵は、敵対勢力に付け入る隙を与えないようにするのが根本的な解決策だとして、エカテリーナを退位させ、皇太子・パーヴェルを即位させるべく策略を巡らす。パーニンはパーヴェルを説得し、エカテリーナが南部に行った隙にクーデターを起こそうと行動に出るが、エカテリーナの突然の帰還で未遂に終わる。しかしこの間にプガチョフ一派との戦闘で将軍が殺害される程に事態は悪化していた。 さらに、フランスのパリでは先帝エリザヴェータとその内縁の夫だったアレクセイ・ラズモフスキー伯爵の娘であると主張するエリザヴェータ・アレクセーエヴナ(タラカーノヴァ)という女性が現れる。フランスの冒険家、ポーランドの亡命貴族たちの支援を受け、イタリアに向かった彼女はナポリ王の保護下に置かれる。そこでオスマン帝国の大使を紹介され、支援の輪はさらに広まって行った。 ドイツ人でありながらクーデターで皇帝の座に即いたエカテリーナを「簒奪者」と見なして反発する声は、即位から12年を過ぎてもなお依然として国内外に存在していた。それ故、「正当な皇位継承者である皇女」を名乗って支持を集めるエリザヴェータは、エカテリーナにとって大きな脅威であった。 即位以来最大の試練に直面し、専制君主としての力量を問われるエカテリーナの足元では、皇太子妃・ナタリアが旧態依然としたロシアの体制に疑問を持ち、エカテリーナに取って代わって女帝の座につくという野望を抱いていた。ナタリアは味方を増やそうと密かにソフィア夫婦に接触し、パーヴェルとの息子・シメオンとの対面を実現させるとソフィアに約束する。 しかしその野望も、結婚前から通じていたアンドレイ・ラズモフスキー伯爵との関係が露見して潰え、アンドレイは投獄される。 エカテリーナから宮殿に呼び出されたアンドレイは「エリザヴェータを誘惑して捕まえよ」との密命を受け、アレクセイ・オルロフ伯爵が率いる艦隊でナポリ王国へ向かった。しかしエリザヴェータはアンドレイを相手にせず、アレクセイに心を寄せ始める。密命はアレクセイが代わって実行する事になったが、これが彼に大変な悲劇をもたらす結果になるのだった。
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