ショーの概要
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/21 06:48 UTC 版)
マドンナはショーのメインテーマについて、「A journey from darkness to light」(闇から光への旅)と表現している。ショーは Transgression(罪)、Prophecy(予言)、Masculine/Feminine(男/女)、Redemption(解放)の4セクションで構成されている。ステージは舞台と2本の花道で構成されており、舞台と花道で囲まれた三角形型のエリア(ゴールデン・トライアングル)が設けられ、選ばれたファンが入場することができた。3面の巨大スクリーンはステージにセットされている。 教会を模したセットにて Kalakan trio が聖歌からマドンナの名前へと変化する詠唱を披露するシーンからショーはスタートする。赤いローブを纏ったダンサーが大きな香炉に繋がれたロープを引くと中央のスクリーンが2つに割れ、ガラスの懺悔室にて祈るマドンナのシルエットが登場する。マドンナが立ち上がり、脇にあったライフル銃を構えてガラスを割る演出とともに、黒いボディスーツを纏った姿が露になり、同曲のPVと同様のコスチュームを着たダンサーと共に『ガール・ゴーン・ワイルド』のパフォーマンスが始まる。続く『リヴォルヴァー』では自動小銃を持った女性ダンサーやリル・ウェインを起用したスクリーン映像と共にパフォーマンスがなされる。『Gang Bang』ではモーテル風のセットにて部屋に踏み込もうとする男性ダンサーと銃を打ち合うシーンでは、スクリーンに血しぶきを表現した映像が映し出される。続くショートバージョンの『パパ・ドント・プリーチ』ではアーミーパンツとマスク姿のダンサーがマドンナを背後から追いつめ、抱え上げた後に『ハング・アップ』へと繋がり、スラックラインのパフォーマンスが行われる。ギターを弾くマドンナとスクリーン上で玉座に座るニッキー・ミナージュを対比させる演出の『I Don't Give A』で Transgression のセクションは終了する。続くビデオのインタールードでは『Best Friend』と『Heartbeat』のマッシュアップが流れるなか、共同墓地を歩く男性の物語がスクリーンに映し出される。 第2セクションはマジョレットのコスチュームを着てバトンを持ったマドンナが『エクスプレス・ユアセルフ』を歌うパフォーマンスで始まる。同曲ではレディー・ガガの『ボーン・ディス・ウェイ』とマドンナの『She's Not Me』がミックスされている。続いて『ギヴ・ミー・オール・ユア・ラヴィン (Just Blaze Remix)』にて空中に吊るされたマーチングバンドと共にチアリーダーに扮するマドンナがパフォーマンスする。続いて過去のヒット曲を繋いだインタルードの後に、レザードレスと黒のベルベットを纏った姿でギターを弾きながら『Turn Up the Radio』を披露する。Kalakan trio の『Sagarra Jo』に続いて『オープン・ユア・ハート』が演奏される。9月8日以降の公演では続いてショートバージョンの『ホリデイ』が演奏される。第2セクションは映画『ウォリスとエドワード 英国王冠をかけた恋』のシーンを背景に『マスターピース』の演奏で終了する。 2番目のビデオインタルードでは William Orbit による『ジャスティファイ・マイ・ラヴ』の新リミックスとマスクを被ったダンサーに追われて部屋に逃げ込むフィルム・ノワール調なセクシャルファンタジーを描いた映像が流れる。第3セクションは、かつてのツアーで話題となったゴルチエデザインのコーン型ブラのリメイク版やアヴァンギャルドな服装を纏った『ヴォーグ』で始まり、『エロティカ』の一部をミックスした『Candy Shop』、ステージに多数置かれた大型のドレスミラーが動く演出の『ヒューマン・ネイチャー』が続く。続いて『Evgeni's Waltz』をピアニストが弾き、『ライク・ア・ヴァージン』に続く。同曲の途中では、トップレスのダンサーがマドンナのコルセットの紐を引くエロティックな演出がある。9月20日の公演以降は『Love Spent』がその後続く。最後のビデオインタルードではスクリーンに政治や経済問題のコラージュが映し出されるなかで『Nobody Knows Me』のリミックスバージョンが流れる。インタルードには同性愛を理由にしたいじめやハラスメントの後に命を落とした十代の子供に向けた追悼映像が含まれている。 最後のセクションはジャンヌ・ダルクにインスパイアされた衣装のマドンナと、シャオリン(少林寺拳法)にインスパイアされた衣装のダンサーによる『I'm Addicted』で始まる。続く『I'm a Sinner』では花輪を首に掛けてギターを弾くパフォーマンスは、インドの旅をイメージしたスクリーン映像と『Cyber-Raga』と『De Treville-n azken hitzak』が一部にミックスされたトラックになっている。モダンにアレンジされた『ライク・ア・プレイヤー』では聖歌隊風の衣装を纏い、スクリーンにはヘブライ語の歌詞が表示される。最終曲となる『セレブレイション』では3Dのキューブ映像とともに、Beats by Dre を身につけたダンサーと一緒にDJ風のパフォーマンスを行う。9月30日以降の公演では途中で『Give It 2 Me』が挿入される編曲になった。
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