コードネーム"NT OS/2"とは? わかりやすく解説

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コードネーム"NT OS/2"

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/13 05:03 UTC 版)

Microsoft Windows NT 3.1」の記事における「コードネーム"NT OS/2"」の解説

MS-DOSPC/AT互換機標準的なオペレーティングシステムとして使われたことで、マイクロソフトパーソナルコンピュータ市場大きな影響力持っていた中、ネイサン・ミアボルド(英語版)はマイクロソフト独走2つ大きな脅威があると考えていた。1つMS-DOS動作するインテルプロセッサ系列より強力であるとされていたRISCアーキテクチャ。もう1つマルチプロセッサネットワークサポートするクロスプラットフォーム・マルチタスクオペレーティングシステムであるUnixである。Unix各々の独自の派生システムプログラムを動かすにあたって改修を必要としたため普及妨げられていた中、ビル・ゲイツRISCプロセッサUnix風オペレーティングシステム組み合わせ市場脅威であり、マイクロソフト複数アーキテクチャ動作するUnix対抗馬開発する必要に迫られていると考えていた。 ゲイツ新しオペレーティングシステム開発促すため、ディジタル・イクイップメント (DEC) からデヴィッド・カトラー雇い入れたカトラーDEC Prism英語版アーキテクチャとそのマイクロカーネルオペレーティングシステム"Mica"の開発苦難の連続経て会社辞めDECにいた部下引き連れてマイクロソフトに加わることに同意したカトラー1988年10月31日マイクロソフト入社し11月次期オペレーティングシステム開発取りかかった当初Windows NT 3.1(以下、NT 3.1とする)はIBM共同開発していたOS/2の改良版として開発された。OS/2はMS-DOS後継意図していたものの、未だ商業的に成功していなかった。NT 3.1異なるプロセッサプラットフォームに移植できるよう設計され、まだほとんどのオペレーティングシステムになかったマルチプロセッサシステムサポートした企業ターゲットとするため、ネットワークPOSIX標準、およびオレンジブック標準準拠するセキュリティプラットフォームパーミッション備えるマルチユーザーシステムとセキュリティ関係イベント監査備えるという要件)をサポートしたx86依存コード使用避けるため、まず開発チームは非x86プロセッサIntel i860のエミュレート版)をOS開発対象据えたNT 3.1はそのチップコードネーム"N10"をほのめかすNT OS/2というコードネーム付けられた。DECマイクロソフトを「新しオペレーティングシステム開発Micaからソースコード盗用している。」と訴訟する可能性浮上すると、マイクロソフトDEC AlphaプロセッササポートすることでDEC示談成立させることに合意した1989年4月までにカーネルエミュレータ動作するようになった開発チーム18ヶ月開発完了する見込んでいた。i860がプロジェクト適さない判断された後、12月NT OS/2の開発MIPS R3000チップ移され、3ヶ月以内移植完了したNTプロジェクト開発完了どれほどの期間を要する不透明であったため、1990年2月にポール・メリッツ(英語版)はCOMDEX新しOS予告行いOS1994年まで完成しないだろうとする競合企業予想牽制した。(メリッツは1992年には完成する予測していた。)

※この「コードネーム"NT OS/2"」の解説は、「Microsoft Windows NT 3.1」の解説の一部です。
「コードネーム"NT OS/2"」を含む「Microsoft Windows NT 3.1」の記事については、「Microsoft Windows NT 3.1」の概要を参照ください。

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