コルセットの歴史とは? わかりやすく解説

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コルセットの歴史

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/06 00:49 UTC 版)

コルセット」の記事における「コルセットの歴史」の解説

9 - 13世紀 いわゆる中世暗黒期に形をなした北欧神話においてトール力帯メギンギョルズ装着していたという伝承残っており、用途考えると、今日医療運動補助具同様、男性向け腰椎保護具あるいは体幹固定具としてアーキタイプ存在していたことが窺われる。これが女性向け装身具として転用されるに至った経緯については定かではない14世紀後半 ヨーロッパにて細身の上着が着用されており、上流階級男性女性ともに、体の線を整えるために使用されるようになり、15世紀後半やわらかな山羊の皮を素材としたコルセット登場した16世紀 女性の服装上半身細身で、スカート大きくたっぷりしたものになり、シルエット作るために上半身補正するボディス(英語)」あるいは「コールフランス語)」と呼ぶ下着身に付けられた。ボディスは麻キャンバス地作られ張り骨で補強されており、張り骨の素材には木や象牙、銀、鯨髭動物角などが用いられた。ボディスヨーロッパ宮廷広まっていった。 17世紀 女性の服装は胸を強調するようになり、コルセットで胸を押し上げるように変化していった。「コルセット」という呼称イギリス使われるようになったスペインでは、表着としてのコルセット出現し今日でもヨーロッパ各地民族衣装残されている。 19世紀 フランス革命期のフランスでこの頃フランス国内の女性の間では一般にコルセット外したファッション流行した画像ナポレオン・ボナパルトの妻ジョゼフィーヌ・ド・ボアルネ肖像であるが、コルセットをしていないことがわかる。 一方国外亡命したフランス人貴族夫人子女コルセットをしたままで、フランス以外ではコルセットを外すことは一般的ではなかった。ただし、フランス軍占領した地域例えミラノなど)ではフランス流のコルセット外したファッション流行したという記録残っている。 1815年ナポレオン失脚しブルボン家による王政復古がなると、再び女性たちコルセット身に付け始めた。これは、女性の服装面でも復古主義進行したことを示している。 また、ブルジョア階級労働者階級女性ファッション関心をもつようになり、コルセット着用するようになったその後周期的な流行の波が起こり19世紀通じて上流中流女性たちのあいだで様々なヴァリエーションのものが流行した一方流行低調となる時期起こった19世紀から20世紀初頭にかけて変化周期がますます加速しファッションとして十年単位というよりは数年単位流行推移した20世紀以降 ウィルヘルム・レントゲンX線発見しX線写真コルセットによる肋骨変形知られるうになると、コルセット不健康であると指摘されるようになった第一次世界大戦女性の社会進出が進むと、より機能的自由な服装現れ女性一般的な服装としてのコルセット姿を消すことになる。

※この「コルセットの歴史」の解説は、「コルセット」の解説の一部です。
「コルセットの歴史」を含む「コルセット」の記事については、「コルセット」の概要を参照ください。

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