ケースワーカー
ケースワーカーとは
ケースワーカー(英: caseworker )とは、精神や心身、社会的に問題を抱える人の相談援助業務につく専門職のことである。英語の caseworker は、名詞 casework (社会援助が必要な人を、ケースに応じて問題解決のために援助すること)に接尾辞 ‐er(~する人)が付いた名詞である。ケースワーカーは、アメリカなどでは1つの専門職として扱われるが、日本では社会福祉主事、児童福祉司などの福祉関連の仕事に就く者が、後述する業務を行う場合にケースワーカーと呼ぶ。ケースワーカーになるには、社会福祉主事任用資格の取得と、地方公務員試験に合格する必要がある。社会福祉主事任用資格を取得するには、次の5つの手段が挙げられる。
- 大学などにおいて社会福祉に関する科目を3科目以上修めて卒業する。
- 全社協中央福祉学院社会福祉主事資格認定通信課程か日本社会事業大学通信教育科の通信課程(1年)を修了する。
- 指定された養成機関を修了する。(22科目、1500時間)
- 都道府県などの講習会に出席する。(19科目279時間)
- 社会福祉士、あるいは精神保健福祉士の資格を取得する。
日本におけるケースワーカーの業務は、「社会福祉六法(児童福祉法、生活保護法、老人福祉法、身体障害者福祉法、知的障害者福祉法、母子及び寡婦福祉法)」に基づいて、支援を必要とする人の援護、更生、育成などを行うことである。ケースワーカーは、初期面接で問題点を整理する「面接相談員」と、各家庭を訪問し、生活の保障状況の調査を行う「地区担当員」に分かれている。日本のケースワーカーは、各自治体の福祉事務所で地方公務員として勤務することが多い。その他、老人福祉施設、養護施設、児童相談所などで勤務する場合もある。
ちなみに、ソーシャルワーカーは、広義では社会福祉事業に携わる人全般(ケースワーカーもその一部)を指し、狭義では社会福祉士資格を有して相談援助業務を行う人を指す。
ケースワーカー
ケースワーク
(ケースワーカー - から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/24 16:47 UTC 版)
ケースワーク(英語: casework)とは、困難な課題、問題をもった対象者(クライエント)が自立して生活できるように支援、援助していく個人や家族といった個別に対するソーシャルワーク(社会福祉援助技術)のことである。元来は英語で、日本語では個別援助技術(こべつえんじょぎじゅつ)と翻訳され、専門書でも実際にそのように表記されるが、指導・ディスカッション等の福祉における現場では「ケースワーク」の呼称の方が一般化している。
- ^ Biestek, Felix Paul (1957). The Casework Relationship. Chicago: Loyola University Press. p. 85. ISBN 9780829402247 (=尾崎新・福田俊子・原田和幸 訳『ケースワークの原則-援助関係を形成する技法』(新訳改訂版)誠心書房、2006年、137頁。ISBN 9784414604047。)
- ^ 尾崎新「訳者あとがき」『ケースワークの原則-援助関係を形成する技法』(新訳改訂版)誠心書房、2006年、230-231頁。ISBN 9784414604047。
- ^ 四訂介護支援専門員基本テキスト3巻では、「8原則」として解説されている。
- 1 ケースワークとは
- 2 ケースワークの概要
- 3 歴史
- 4 関連項目
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