カールス家
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/28 06:24 UTC 版)
「デトロイト・メタル・シティの登場人物」の記事における「カールス家」の解説
カールス・マーダー ジャックからクラウザーに贈られた「悪魔のギター」の最初の持ち主。物語開始時点で既に故人。 自分のギターに悪魔を宿そうとして、実際に生血を吸わせ続けた結果、殺人犯として逮捕された。ジャックの回想によると、カールスはそのギターを直接ジャックに託した後に引退、その後ロサンゼルス郊外に独りで暮らしていたとのこと。 「デスメタルの神」と呼ばれるほどのカリスマであるため、多くのバンドがそのギターを狙っており、現在ギターはデスメタルの王者が受け継ぐチャンピオンベルトのように扱われている。 実は日本人女性との間に息子の秀喜を授かっていたが、メタルゴッドのイメージ保持のために縁を切っていた。 カールス 秀喜(カールス ひでき) カールス・マーダーが過去に日本人女性との間に作った息子だが、生まれてすぐに縁を切られているので父の顔を知らずに育った。松井秀喜そっくりの顔立ちと金髪が特徴的なハーフの青年で、物腰は柔らかい。 オシャレ四天王の最後の1人・茂木高之主催のオーディションにエントリーしていたことがきっかけで根岸と知り合い、趣味や夢が似通っていたことからすぐに打ち解けて友人となった。しかしながらその正体は、デスメタル界に突如現れた謎のスーパーアーティスト「ゴッド」であり、怒りが頂点に達するとゴッドの衣装を身に着けて現れ、クラウザー同様に騒動を巻き起こす。ファンに突然促されて一瞬狼狽するが、すぐにアドリブでデスメタル的な言動を行い、ファンにその全てが肯定されるところまで、どこまでも根岸とそっくりな男である。 本来はファッションモデルを目指しており、ウォーキングの練習を日々欠かさず行っている。しかしその顔のおかげでオーディションには全く通らず、その鬱憤をライブにぶつけている。このウォーキングはゴッドとしてのパフォーマンスの1つ「ゴッドウォーク」に活かされている(後述)。ゴッド 本作のラスボスで、デスメタルバンド「ゴッド」のギター&ボーカルを担当。黒塗りのメイクに巨大かつ逞しい肉体、さらに全身黒ずくめの神々しい衣装という驚異的な出で立ち。メンバーは彼の他にベースとドラム、「生首」と称されるパフォーマーが登場する。 DMC、デズム、元気BAND、カニバリズムアニマルが同時にシングルを発売する日にシングルをリリース。口コミのみで情報が伝わり、そしてその1週間後のチャートで突如1位となって一気にデスメタル界の注目を浴びる。これを「メタル元年」とメディアは取り立てた。その後、アモアムでも「ゲテモノバンド第1位」に選ばれている。 父親から受け継いだ天才的な楽才とギターテクニックを誇り、さらにクラウザーに負けず劣らずなデスメタル的パフォーマンスを行う。主なパフォーマンスとして黒いローソクの火を消しファンの命を奪う(実際は死んだふり)という「命のローソク」、ステージ上をウォーキングして振り返るゴッドターンを含めた通称「ゴッドウォーク」がある。このゴッドウォークは必殺技と言っても過言ではなく、ファンの間ではこれを見た者は死ぬとされ、実際に根岸が抜けた後のDMCやジャック、カニバリズムアニマル、元気BAND、デズム、パイパニック・チェーンソー、ホラーエステティシャン、狂牙鬼走、さらにはヘルヴェタのシャーセまでがゴッドウォークに敗れ、その様子は動画サイトで全世界に公開された。ちなみに、ファンからの尊称もクラウザーと同じく「ゴッドさん」。 ゴッドウォークが通用しない相手には奥の手として衣装を変形させることがあり、重く刺々しいプロテクターのような装着物を身に着けた「第2形態」、無駄な装着物が取り外され俊敏な動きが可能となる「第3形態」、そしてテニスユニフォームのような衣装で目には見えない早弾きなど演奏に特化した「最終形態」の4段階に変身する。ゴッドのメンバーでさえクラウザーとの対決まで第3形態以降は見たことがなかった。 秀喜の母 名前は未登場。何らかの病で入院しており、秀喜は度々見舞いに訪れている。 メタルに否定的な話をされると激しく咳き込むが、夫や伝説のギターなどメタル関連の話をすると途端に元気になるという姑息な一面があり、秀喜がモデルを目指すことに内心では反対しているような素振りを見せている。
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