カマラルザマーンとあらゆる月のうち最もうるわしい月ブドゥール姫との物語とは? わかりやすく解説

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カマラルザマーンとあらゆる月のうち最もうるわしい月ブドゥール姫との物語(第170夜 - 第236夜)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/25 10:08 UTC 版)

千夜一夜物語のあらすじ」の記事における「カマラルザマーンとあらゆる月のうち最もうるわしい月ブドゥール姫との物語(第170夜 - 第236夜)」の解説

バートン版「カマル・アル・ザマンの物語(第170夜‐第249夜)」 東洋文庫版「カマル・ウッ・ザマーンの物語(第170夜‐第249夜)」 ハーレダーンという国の国王シャハラマーンには美し一人息子王子カマラルザマーンがいたが、15歳になって女性興味無く結婚拒否していた。一方、遥か遠くのエル・ブフールとエル・クスールの国王ガイウールには美し一人娘王女ブドゥールがいたが、男性興味無く近隣王子求婚断り続けていた。 ある日、ハーレダーンの国王結婚拒否し続けるカマラルザマーンを懲らしめるため、古い塔に閉じ込めた。その塔は古代ローマの塔で、その塔の井戸には魔王ドムリアットの娘の女鬼神イフリータ)マイムーナが住んでいて、夜カマラルザマーンが眠った後、彼を見て美しさ感動した。そこに鬼神シャムフラシュの息子ダハナシュが現れ、カマラルザマーンよりブドゥール姫の方が美しと言ったため、言い争いになり、ブドゥール姫を連れて来て見比べることになった鬼神ダナハシュが空を飛び眠っているブドゥール姫を連れて来てカマラルザマーンの隣に寝かせると、2人は同じ顔をしていて、優劣がつかなかった。そこで、魔王アブー・ハンファシュの子孫の鬼神ハシュカシュ・ベン・ファフラシュ・ベン・アトラシュに仲裁求めたところ、片方起こし、より相手惚れた方を負けとすることになった。まず、カマラルザマーンを起こしたところ、寝ているブドゥール姫をたちまち好きになるが、父王シャハラマーンの計略思い指輪交換したのみで一線越えず朝まで我慢することにした。次にブドゥール姫を起こしたところ、寝ているカマラルザマーンをたちまち好きになり、処女捧げた勝負はカマラルザマーンの勝ちとなった鬼神ダハナシュはブドゥール姫を寝かせガイウール王の宮殿に連れ帰った翌朝、カマラルザマーンとブドゥール姫は、指輪処女の血のため夢ではないと知りそれぞれの国で相手探すが、誰も知らないため、狂人扱いされた。 ガイウール王は「ブドゥール姫の狂気治した者は結婚許し国王にする。しかし、治せなかった者は姫を見た以上殺す。」とお触れ出したが、誰も治せなかった。ブドゥール姫の乳母息子マルザワーンは事情知り、姫の恋人探す旅に出た1か月の旅の後、タラーフという町に着くと、カマラルザマーン王子不思議な話の噂を聞き陸路で6か月か、海路1か月ところにあるハーレダーン国に王子がいることを知り海路旅立った。船は難破したがハーレダーン国に着き、カマラルザマーン王子にブドゥール姫の国を知らせた。カマラルザマーン王子旅立ち、無事ブドゥール姫と再会し二人すぐさま結婚した結婚しばらくして、カマラルザマーンは残して来た父王が気がかりになり、ブドゥール姫を連れてハーレダーンに帰ることにした。旅のテントの中で寝ているブドゥール姫の体を触っていると、体の中に紅瑪瑙魔法お守りがあるのを見つけたが、それを取られてしまった。カマラルザマーンは一人取り返すために追いかけるが、11日追いかけて、ある港町見失ってしまった。その町はキリスト教徒征服された町で、イスラム教徒庭師一人かいなかった。カマラルザマーンは帰る道が分からず、港にイスラムの船が来るまで庭師の手伝いをして待ち続けた一方、ブドゥール姫はカマラルザマーンが消えたことと紅瑪瑙お守りなくなったことを知り悲しんだが、従者反乱恐れ、顔がカマラルザマーンと同じことを利用し男装してカマラルザマーンを演じ側近の女奴隷ベールをさせてブドゥール姫を演じさせ、旅を続け黒檀の島に着いた黒檀の島の国王アルマノスと会った男装のブドゥール姫は、国王気に入られ国王美し一人娘のハイヤート・アルヌフース姫との結婚申し込まれ承諾した。ブドゥール姫はハイヤート・アルヌフース姫に自分が女であることを打ち明け秘密を守ることを約束させ、の血を処女の血と偽り、アルマノス王を騙した。アルマノス王は喜び王位をブドゥール姫に譲った。 カマラルザマーンは、いつまでも来ないイスラムの船を待ち続けたある日同士が戦うのを見つけ、死んだ方のを見ると、あの紅瑪瑙お守り見つかった。そして、庭仕事をしていると地中埋もれた階段を見つけ、その階段降りる20個の金の詰まった甕を見つけたので、庭師折半することにした。その日黒檀島へ行くイスラムの船が入港したのを知り、甕の上方にオリーブ詰めオリーブの甕として船に載せた。紅瑪瑙は甕の一つの底に隠し、その甕にはカマラルザマーンと名前を彫った。しかし、庭師急死したため、船の出港に間に合わなくなってしまった。 船は黒檀の島に入港し男装のブドゥール姫は好物オリーブの甕を全て買った。甕に紅瑪瑙とカマラルザマーンの名前を見たブドゥール姫は、急いで船長にカマラルザマーンを連れて来るよう命じ船長キリスト教徒の町からカマラルザマーンを連れ帰った。カマラルザマーンは、男装のブドゥール姫に気付かず戸惑うが、ついに気付き、ブドゥール姫を第1の正妻、ハイヤート・アルヌフース姫を第2の正妻し、また父王シャハラマーンにも自分の無事を伝え幸せ暮らした類似の話:大臣ヌーレディンとその兄大臣シャムセディンとハサン・パドレディンの物語 類似の話:美しきズームルッドと「栄光」の息子アリシャールとの物語

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