オオチョウバエとは? わかりやすく解説

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オオチョウバエ

主な種類
オオチョウバエ Telmatoscopus albipunctatus WILLISTON
ホシチョウバエ Psychoda alternata SAY
形態
 オオチョウバエの成虫体長3~5mmで、灰黒色体表および翅全体長毛密生する。翅端に8個の白斑がある。幼虫褐色で、頭部を除く全節背面に背硬板があり、成熟すると体長10mm余になる。暗褐色で、体長5~7mm、カのであるオニボウフラ形状に似る。
 ホシチョウバエ体長1.3~2.0mmで灰色幼虫白色である。
分布
 日本全国分布する。オオチョウバエは、北海道では少なく近年分布広げた元来熱帯系の昆虫であり、日本には比較近年侵入したものと考えられている。ホシチョウバエ全国分布
被害
 排水汚水下水ユニットバス浴槽下部溜まった汚泥などから多数発生して屋内飛来し不快感や不潔感を与える。吸血伝染病媒介などの被害はないが、発生場所が不潔であるため、食品混入した場合には、微生物汚染懸念されている。幼虫人体内に迷入した事例知られている。
生態
 名前にハエ付いているが、カに近い仲間であり、昔はケチョウカ称されたこともあった。日本には30種あまりの仲間知られているが、問題となるのは主にオオチョウバエとホシチョウバエ2種である。
 チョウバエ類は6~10月にかけて成虫がみられ、8~10月に2回のピークを持つようであるが、都市部暖房が行われている建物内では、年間通じて成虫みられるチョウバエ類の幼虫は、腐植質富んだ湿度高い場所から発生するが、オオチョウバエはホシチョウバエより有機質汚れた所を好み下水溝浄化槽腐敗槽)などの浮遊有機物スカム)や内壁付着した有機物から発生する幼虫は、腹部末端呼吸管を水面出しながら汚泥表面などを這い回って空気呼吸行い水中遊泳することはできない
 成虫羽化4日頃から産卵開始し平均240個の卵を2~3回分けて産む。27飼育下では、卵期2日幼虫期は約2週間で、4齢で蛹化する。期は3~4日で、成虫寿命2週間程度である。
 成虫湿度高く暗いところに見られ夜間活動する昼間物陰壁面休止しており、一般家庭では風呂場キッチントイレ壁面止まっていることが多い。


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