ウィンザーとロチェスターの包囲戦とは? わかりやすく解説

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ウィンザーとロチェスターの包囲戦

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/19 08:26 UTC 版)

第一次バロン戦争」の記事における「ウィンザーとロチェスターの包囲戦」の解説

ウィンザー城ロチェスターでも、それぞれ包囲戦が行われていた。ウィンザー城のロウアー・ワード(ウィンザー城中庭部分聖ジョージ聖堂面している)は酷い損傷受けたにもかかわらず、2ヶ月包囲戦ののち体制派の騎士60名がまだ生き残っていた。(ヘンリー3世は、1216年になるとすぐに補修をさせた。さらにヘンリー3世西側カーテンウォール防衛力強化した(そのほとんどの部分現存している)。この損傷は、30年近く前の1189年時点における諸侯らの包囲攻撃でできていた可能性もある。 ジョン王は、1206年115ポンド費用掛けてロチェスター城を修理させており、マグナ・カルタについての交渉をしている間に、ロチェスター城の先売権有していた。だが、1215年5月、彼はカンタベリー大司教であるステーブン・ラングトンen:Stephen Langtonに城の管理権返還することを強要された。造反諸侯はウィリアム・ドビニー(en:William d'Aubigny (rebel))が率いる軍を城に送り込み、その城主であったレジナルド・ド・コーンヒル(en:Reginald de Cornhill)は抵抗せず開城以後造反諸侯の手落ちていた。1215年10月11日、この城を奪還すべく、ジョン王は自ら包囲戦開始した造反諸侯籠城側はロンドンからの増援期待していたが、ジョン王はその途中経路であるメドウェー(en:Medway)に掛かる焼き落とし増援遮断するべく、火船出した。ロバート・フィッツウォルターは王の作戦止めるため、をめざしつつ戦ったが、最終的に撃退され退却したまた、彼はロチェスター大聖堂略奪行為行い価値のあるもの全て持ち出すと、聖堂馬小屋使った。こう言った行為はラングトンから批難されている。ジョン王軍は5台の攻城兵器使用しカーテンウォール破壊成功した。こうしてジョン王軍は11月初めに城壁越えてロチェスター城中侵入した同様の戦術は、南東の塔の攻略などについて引き続き行われた。城の屋根大きな支柱によって支えられていたが、これは木製であった1215年11月25日ジョン王は、司法長官に対して、「昼夜問わず可及的速やかによく太った40匹の豚を輸送するように。豚は食用適さないものを送れ。この豚は、わが軍が城を燃やすのに使う」という手紙送り取り寄せた豚から採った油を使って支柱屋根燃やしてしまった。造反軍は砦のクロス・ウォールの後ろまで撤退せざるをえなくなった攻城中に捕虜となった造反軍兵のうち、少数のものは城を出ることを許されたが、ジョン王見せしめに彼らの手足を切り落としている。 ロチェスター包囲戦11月30日まで続いた最終的に城は、食料尽きたことによって完全に陥落したジョン王造反全員絞首するつもりで、豚と絞首台記念碑を作らせようとしたが、家臣のサヴァリ・ド・モレオン(英語版)が説得し造反者らへの絞首刑思いとどまらせた。なぜなら、降伏したものを絞首刑処してしまえばジョン降伏した場合について“先例”ができてしまうからである(ただ実際には、以前ジョン王仕えていたが寝返った弓手1人だけ絞首刑処されている)。捕らえられ造反軍兵は、コーフ城など王族占拠していた城に閉じ込められた。この攻城戦について、バーンウェル修道院の歴史家 (Barnwell Priory) によれば、「あれほど激し攻撃がなされ、また雄々しい抵抗がされた包囲戦覚えている者は誰も生きていない。城に対して信頼持っていたものは、ほとんどいなかった」と記録している。 翌年ジョン死去すると、破壊された城の修理ヘンリー3世が行うことになった。彼は1000ポンド以上を掛けて新し厩舎出入口修復し防衛力強化するために水路手を入れたまた、城壁内部王族住居の隣に新し教会建築された。現存する最も特筆すべき特徴は、新し南東の塔である。これは最新防衛的なデザイン作られており、投石などの飛び道具これまでより4分の3程度逸らせることができ、また土台掘り下げて侵食させるのにたいして耐性がある(左の写真要塞の右の隅を参照

※この「ウィンザーとロチェスターの包囲戦」の解説は、「第一次バロン戦争」の解説の一部です。
「ウィンザーとロチェスターの包囲戦」を含む「第一次バロン戦争」の記事については、「第一次バロン戦争」の概要を参照ください。

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