アンモニア-水とは? わかりやすく解説

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アンモニア‐すい【アンモニア水】

読み方:あんもにあすい

アンモニア水溶液医薬試薬などに利用


アンモニウムヒドロキシド

分子式H5NO
その他の名称水酸化アンモニウム水酸化アンモニウムAmmonium hydoxide、アンモニア水、NH4OH、Ammonium hydroxide
体系名:アンモニウムヒドロキシド


アンモニア水

英訳・(英)同義/類義語:ammonia water

アンモニア吸収させた塩基性水溶液。強いアンモニア臭を持つ。

水酸化アンモニウム

(アンモニア-水 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/10 13:06 UTC 版)

水酸化アンモニウム
(アンモニア水)
識別情報
3D model (JSmol)
ChemSpider
ECHA InfoCard 100.014.225
E番号 E527 (pH調整剤、固化防止剤)
UNII
CompTox Dashboard (EPA)
特性[1]
化学式 NH4OH
モル質量 35.04 g/mol
外観 揮発性の高い水溶液, 無色透明, 苦い臭気を持つ
密度 0.91 g/cm3 (25 %)
0.88 g/cm3 (32 %)
融点

−57.5 ℃ (25%)
−91.5 ℃ (32%)

沸点

37.7 ℃ (25%)
24.7 ℃ (32%)

への溶解度 混和性
関連する物質
その他の
陰イオン
塩化アンモニウム
シアン化アンモニウム
その他の
陽イオン
水酸化テトラメチルアンモニウム
関連物質 アンモニア
ヒドロキシルアミン
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

水酸化アンモニウム(ammonium hydroxide)は、アンモニア水溶液を示す場合に用いられる名称である。アンモニア水(ammonia water)とも呼ばれ、NH3(aq)と表すことができる。アンモニア水中の電離平衡において中間体として NH4OH の存在が仮定されたこともあるが[2]、この化学種の存在は否定されている[3]

化学式[NH+
4
][OH]
と塩のように表すが、この化学種の単離は不可能であり、希釈水溶液としてのみ存在する[4]

塩基性度

水溶液中ではアンモニアと水は次のような平衡にある。


アンモニア水

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/06 06:00 UTC 版)

アンモニア」の記事における「アンモニア水」の解説

水酸化アンモニウム」も参照 アンモニア対す溶解度気体としては非常に大きく濃厚水溶液存在し、また密度濃度伴に減少し市販の濃アンモニア水は25 - 28%程度のものが多く26%(d=0.904 g cm-3)のものはモル濃度は13.8 mol dm−3である。アンモニア対しかなり発熱的(すべての気体溶解熱発熱的であるが)に溶解し、また溶解に関するギブス自由エネルギー変化も負の値を取るため、に非常に溶けやすいことになる。これは極性アンモニア分子が、より極性強い水分子水素結合形成するためである。 NH 3 ( g ) ↽ − − ⇀ NH 3 ( aq ) {\displaystyle {\ce {NH3(g) <=> NH3(aq)}}} Δ H ∘ {\displaystyle {\mathit {\Delta }}H^{\circ }} Δ G ∘ {\displaystyle {\mathit {\Delta }}G^{\circ }} Δ S ∘ {\displaystyle {\mathit {\Delta }}S^{\circ }} Δ C p ∘ {\displaystyle {\mathit {\Delta }}Cp^{\circ }} アンモニア溶解-34.13 kJ mol-1 -10.05 kJ mol-1 -81.2 J mol-1K-1 59 J mol-1K-1 またアンモニア水は一部電離しNH 3 ( aq ) + H 2 O ( l ) ↽ − − ⇀ NH 4 + ( aq ) + OH − ( aq ) {\displaystyle {\ce {NH3(aq) + H2O(l) <=> NH4^+(aq) + OH^{-}(aq)}}} , K b = 1.8 × 10 − 5 {\displaystyle Kb=1.8\times 10^{-5}} p K b = 4.75 {\displaystyle {\mbox{p}}K_{b}=4.75\,} の酸塩基平衡反応によってアンモニウムイオン NH4+ と水酸化物イオン OH- が生じ塩基性を示す。かつてアンモニア水の塩基性水酸化アンモニウム NH4OH が生成し、これが電離する考えられていたが、水溶液中にはそのような化学種認められず、また低温ではアンモニア一水和物 NH3·H2O生成するが、これはアンモニア分子水分子水素結合したものであり水酸化アンモニウム構造ではない。 また、弱塩基アンモニア中和した塩であるアンモニウム塩弱酸性を示すが、これはアンモニウムイオンの酸解離よる。塩基強度共役酸酸解離定数表記する場合が多い。 NH 4 + ( aq ) ↽ − − ⇀ H + ( aq )   + NH 3 ( aq ) {\displaystyle {\ce {NH4^+(aq) <=> H^+(aq)\ + NH3(aq)}}} ,   K a = 5.6 × 1010 {\displaystyle \ Ka=5.6\times 10^{-10}} pKa = 9.25 {\displaystyle =9.25} アンモニア塩基解離およびアンモニウムイオンの酸解離対すエンタルピー変化ギブス自由エネルギー変化エントロピー変化および定圧モル比熱変化以下の通りである。アンモニア塩基解離に関して電荷増加による、水和増加に伴いエントロピー減少見られるが、アンモニウムイオンの酸解離に関しては、電荷変化しないためエントロピー変化小さい。 Δ H ∘ {\displaystyle {\mathit {\Delta }}H^{\circ }} Δ G ∘ {\displaystyle {\mathit {\Delta }}G^{\circ }} Δ S ∘ {\displaystyle {\mathit {\Delta }}S^{\circ }} Δ C p ∘ {\displaystyle {\mathit {\Delta }}Cp^{\circ }} アンモニア塩基解離3.62 kJ mol-1 27.08 kJ mol-1 -78.6 J mol-1K-1 -210 J mol-1K-1 アンモニウムイオンの酸解離52.22 kJ mol-1 52.81 kJ mol-1 -2.1 J mol-1K-1 -14 J mol-1K-1

※この「アンモニア水」の解説は、「アンモニア」の解説の一部です。
「アンモニア水」を含む「アンモニア」の記事については、「アンモニア」の概要を参照ください。

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