アンモニア火力発電(開発中)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/15 16:46 UTC 版)
「火力発電所」の記事における「アンモニア火力発電(開発中)」の解説
アンモニア(NH3)は大気中では、4NH3+3O2→2N2+6H2O の様な反応で燃焼し、二酸化炭素(CO2)を出さない火力発電として低炭素社会を目指すため現在研究開発が進んでいる。天然ガスなど他の燃料と混合して燃焼させるものと、アンモニア単体で燃焼させるものがある。三菱パワーが2021年3月1日に開発した燃料としてアンモニアを100%使用するガスタービンとしては一基で4万kWと世界最大級でり、2025年以降の実用化を目指している。 アンモニア発電の課題アンモニア発電は燃焼時の窒素酸化物が問題となってる、しかしそれも開発により発生を軽減出来るようになってきている。 燃料のアンモニア生成時に大量のエネルギーを消費し、エネルギー損失が大きいとされていたが、新たな触媒の発見などによりエネルギー損失は小さくなってきている。 アンモニアには毒性があり、高濃度のアンモニアを吸い込むと危険である。約0.7ppm以上で目などの粘膜害を与えるため、許容濃度を25ppm(8時間)としている。しかし、アンモニアは強い臭いを発するので、少量でも漏れれば直ぐに気づき、水に溶けやすいので漏れたとしても対処はしやすい。
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