アングイッソラ家とは? わかりやすく解説

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アングイッソラ家

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/03 08:13 UTC 版)

ソフォニスバ・アングイッソラ」の記事における「アングイッソラ家」の解説

ソフォニスバ・アングイッソラは、1532年頃にクレモナで7人姉弟長女として生まれた。父アミルカーレ・アングイッソラは、ジェノヴァ下級貴族であったソフォニスバの母ビアンカ・ポンツォーネは、貴族家系から出た裕福な一族生まれであった。母はソフォニスバ4歳5歳時に死んだ4世代以上、アングイッソラ家は古代カルタゴ史と強い関係を持ってきた。彼らは偉大な将軍ハンニバルの名を子孫につけてきた。そのために、アミルカーレは自身長女に、悲劇的なカルタゴ史の女性ソフォニスバ英語版)(Sophonisba)の名をつけた。 アミルカーレは6人の娘たちソフォニスバエレーナルチアエウロパミネルヴァ、アンナ・マリーア)を教化し彼女ら才能を完全に開かせよう援助したエレーナルチアエウロパ、アンナ・マリーアは画家となったが、ソフォニスバ目的成し遂げたり名声勝ち取るのにはほど遠かったエレーナ尼僧となってソフォニスバは彼女の肖像描いた)、絵から離れなければならなかった。アンナ・マリーアとエウロパ結婚のために絵をあきらめたソフォニスバ姉妹の中で最も才能のあったルチアは、若くして死んだミネルヴァ作家ラテン学者となった。弟アスドルバーレは音楽ラテン語学んだが絵は描かなかった。 彼女の父は、娘たち芸術を含む洗練された教育を受けさせた。14歳になったソフォニスバは、妹エレナとともにクレモナから画家ベルナルディーノ・カンピ英語版)のもとに絵の勉強をするため送り出された。カンピが他の都市移った際、ソフォニスバカンピについて絵を学び続けた地元画家とのソフォニスバ徒弟制度は、画学生として女性受け入れ前例となった日付定かでないが、ソフォニスバゲッティのもとでおよそ3年間学んでいた(1551年から1553年)。 ソフォニスバの最も重要な初期作品は、『ソフォニスバ・アングイッソラを描くベルナルディーノ・カンピ』(1550年頃。シエナ国立絵画館)である。彼女の肖像描いている最中師匠を描くという二重の肖像画となっている。 1554年22歳ソフォニスバローマへ旅行し多種多様風景人物スケッチして過ごしたローマ滞在中、彼女は助手画家を捜していたミケランジェロ会い、彼は彼女の仕事ぶりをよく知るようになったミケランジェロとの出会いは彼女にとって大きな名誉で、彼女は偉大な師匠から非公式に教わる恩恵受けた泣いている少年を描くよう依頼されソフォニスバは、『カニに手を挟まれ泣くこども』の絵を描いてミケランジェロ見せた。彼はたちまち彼女の才能悟ったという(このスケッチは、以後50年芸術家貴族の間で議論され模写された)。 ミケランジェロはすぐに、彼女自身やり方描いた彼のノートからアングイッソラのスケッチ与えその結果助言求めた少なくとも2年あまり、ソフォニスバはこの非公式な勉強続けミケランジェロから多大な指導受けた偉大な初期美術史家ジョルジョ・ヴァザーリは、ソフォニスバについてこう描いている。『アングイッソラは偉大な勤勉さ見せ、彼女の絵への努力においては我々の時代のどの女性よりも高貴である。彼女は絵を描くことのみならず天性から彩色才能受け継いでいるし、他者からも秀でて模倣ができ、彼女はまれな美し絵画創造するのである。』

※この「アングイッソラ家」の解説は、「ソフォニスバ・アングイッソラ」の解説の一部です。
「アングイッソラ家」を含む「ソフォニスバ・アングイッソラ」の記事については、「ソフォニスバ・アングイッソラ」の概要を参照ください。

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