アルベナとは? わかりやすく解説

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アルベナ

名前 Albena

バルチク

(アルベナ から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/16 14:07 UTC 版)

座標: 北緯43度25分 東経28度10分 / 北緯43.417度 東経28.167度 / 43.417; 28.167

バルチク
Балчик
Balçık
バルチク
ブルガリア内のバルチクの位置
 ブルガリア
州(オブラスト)ドブリチ州
基礎自治体バルチク
自治体全域の人口23150 人
(2005年7月5日現在)
町の人口13079 人
(2005年7月5日現在)
ナンバープレートTX
標高199 m
標準時EETUTC+2
夏時間EESTUTC+3

バルチクブルガリア語: Балчѝк / Balchikギリシャ語:Κρουνοι / KrounoiあるいはΔιονυσοπολις / Dionysopolisトルコ語:Balçıkルーマニア語:Balcic)は、ブルガリア北東部の町、およびそれを中心とした基礎自治体。ドブリチ州に属する。黒海沿岸に位置する南ドブルジャ地方の町であり、海岸沿いのリゾート地である。ヴァルナから北に42キロメートル、のところにある。町は海岸に沿ってドブルジャ台地の上に広がっている。

歴史

バルチク植物園

古代・中世

古代ギリシアの植民地クルーノイΚρουνοι / Krounoi)、あるいはヘレニズム時代末期から東ローマ帝国時代にかけては神話上の人物ディオニューソスの名をとってディオニュソポリスΔιονυσοπολις / Dionysopolis)と呼ばれていた。この町は、トラキア人の集落の跡地に建てられた要塞であった。オスマン帝国の統治下で、町は現行のバルチクの名で呼ばれるようになった。この呼称はガガウズ語の「小さな町」に由来するものと考えられる[1]。また、別の説では、その呼称の起源をカルヴナ大公国(Principality of Karvuna)の統治者バリク(Балик / Balik)と関連付けている。

ブルガリア解放以降

ブルガリア解放以降、バルチクは農業地帯の拠点として発展し、コムギの輸出拠点として、そして後にはビーチ・リゾート地として南隣のアルベナАлбена / Albena)とともに発展した。その民族構成は大規模に変動しており、かつてはガガウス人タタール人トルコ人が大半であったが、現在ではブルガリア人が多数を占めている。しかしながら、町には今もなお多くのトルコ人が少数派として暮らしており、オスマン帝国時代のモスクムスリムの住民のために使われている。1913年から1916年、および1919年から1940年まで、バルチクはルーマニアの統治下にあった。

観光

バルチク宮殿

ルーマニア統治時代にはバルチク宮殿はルーマニア王妃マリアとその直近の家族のお気に入りの夏の避暑地であった。マリアのオリエンタル・ヴィラには、彼女の遺言に従って、心臓が収められていた。1940年クラヨーヴァ条約によって南ドブロジャがブルガリアに返還されると、マリアの心臓はルーマニアに移送された。バルチク宮殿と隣接するバルチク植物園は、町の重要な観光名所となっている。

ゴルフ・コース

隣接するカヴァルナには、18ホールのゴルフ・コース3つがあり、2つはゲーリー・プレーヤーにより、1つはイアン・ウーズナムによってデザインされた。

アルベナ

黒海に面するアルベナの砂浜

アルベナАлбена / Albena)は、バルチク自治体にある村落であり、バルチクの町から12キロメートル、ヴァルナから30キロメートル離れている。ヴァルナ空港にも近い。

アルベナは黒海沿いの観光地として建設され、統一感ある独特の建築が並ぶ。多くのホテルが海岸に沿って林立し、たっぷりの太陽の光を受け、砂浜、海へ直接立ち入ることができるようになっている。アルベナからは他の観光地、文化的・経済的拠点と短距離で結ばれており、また多くの自然にも恵まれている。1960年代まで無人の地に建設された観光地であるが、現在は独自の町の中心をもったリゾート街であり、域内交通も整備され、域内を定期的に巡回する小型の鉄道交通もある。

リゾート地は長さ5キロメートル、幅150メートルにわたって広がる砂浜であり、良質できれいな砂を持っている。海水は通常、清浄で透き通っており、おだやかで、暖かい。海岸から100メートルないし150メートルの範囲で深度は1.6メートルを超えることはない遠浅の浜となっている。訪問者は現代的な43のホテルを選ぶことができ、うち数個はベッド数2万を超える。ホテルの多くは自前のプールを持っている。

ホテルからは、海側には美しい海岸を、山側にはバルタタ国立保護区(Балтата / Baltata)を望み、濃密な森林と海の眺めを同時に楽しむことができる。海の気候条件は温厚であり、空気は澄んでいる。観光シーズンは5月から10月であり、この間は海と砂浜を楽しむことができる。加えてアルベナには温泉もある保養地となっており、年中通して営業している宿泊施設もある。摂氏30度程度の温泉が湧き出ており、成分にはカルシウムおよびマグネシウムの炭水化物が含まれる。

訪問者は、サッカーのフィールドや乗馬施設などのスポーツ施設を利用でき、多くの文化イベントや会議などが開かれる。

このリゾート地は、ブルガリアの作家ヨルダン・ヨフコフ(Йордан Йовков / Yordan Yovkov)の作品に登場する女性の名前にちなんでつけられた。アルベナは、ブルガリア語の女性人名である。

その他

町村

バルチク基礎自治体(Община Балчик)には、その中心であるバルチクをはじめ、以下の町村(集落)が存在している。

姉妹都市

関連項目

脚注

  1. ^ アーカイブされたコピー”. 2007年9月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2007年2月26日閲覧。

アルベナ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/25 10:07 UTC 版)

バルチク」の記事における「アルベナ」の解説

詳細は「アルベナ」を参照 アルベナ(Албена / Albena)は、バルチク自治体にある村落であり、バルチクの町から12キロメートルヴァルナから30キロメートル離れている。ヴァルナ空港にも近い。 アルベナは黒海沿いの観光地として建設され統一感ある独特の建築が並ぶ。多くホテル海岸沿って林立し、たっぷりの太陽の光を受け、砂浜海へ直接立ち入ることができるようになっている。アルベナからは他の観光地文化的経済的拠点短距離結ばれており、また多く自然に恵まれている。1960年代まで無人の地に建設され観光地であるが、現在は独自の町の中心をもったリゾート街であり、域内交通整備され域内定期的に巡回する小型鉄道交通もある。 リゾート地長さ5キロメートル、幅150メートルわたって広がる砂浜であり、良質きれいな砂を持っている海水通常清浄透き通っており、おだやかで、暖かい海岸から100メートルないし150メートル範囲深度は1.6メートル超えることはな遠浅の浜となっている。訪問者現代的な43ホテルを選ぶことができ、うち数個ベッド2万超えるホテル多く自前プール持っているホテルからは、海側には美し海岸を、山側にはバルタタ国立保護区(Балтата / Baltata)を望み濃密な森林と海の眺め同時に楽しむことができる。海の気候条件温厚であり、空気澄んでいる。観光シーズン5月から10月であり、この間は海と砂浜を楽しむことができる。加えてアルベナには温泉もある保養地となっており、年中通して営業している宿泊施設もある。摂氏30程度温泉湧き出ており、成分にはカルシウムおよびマグネシウム炭水化物含まれる訪問者は、サッカーのフィールド乗馬施設などスポーツ施設利用でき、多く文化イベント会議などが開かれる。 このリゾート地は、ブルガリア作家ヨルダン・ヨフコフ(Йордан Йовков / Yordan Yovkov)の作品登場する女性の名前にちなんつけられた。アルベナは、ブルガリア語女性人名である。 アルベナの夕方景色 海に面するリゾートホテルのひとつ

※この「アルベナ」の解説は、「バルチク」の解説の一部です。
「アルベナ」を含む「バルチク」の記事については、「バルチク」の概要を参照ください。

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