アッツ島の戦いとは? わかりやすく解説

アッツ島の戦い

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/24 04:28 UTC 版)

辰口信夫」の記事における「アッツ島の戦い」の解説

1943年5月12日アメリカ陸軍第7歩兵師団アッツ島日本軍より奪還するために上陸開始した日本軍守備隊司令官だった山崎保代は、兵員数で1対5の劣勢にあった配下の部隊山中配置し米軍内陸への前進一時的に遅らせた日記5月12日記録では、米兵上陸後日本兵が山の中へ移動したことが、「母艦飛翔、我軍応射低き山頂明瞭山頂退避す。空襲十時ごろ頻繁地上炸裂音を聴く、それは艦砲射撃なり。(中略) 一日中多忙空襲艦砲射撃米軍の上陸」と記されていた。 5月14日アメリカ大砲が、日本軍陣地マークするためにリン煙幕弾発射した多く日本兵アメリカ兵は、その煙が化学兵器弾よるものだと思ったという。辰口は「夕方米軍ガス使用せるも強風の為被害なし。」と記述していた。 彼の日記記録によると、アメリカ艦砲射撃空爆から逃れるために野戦病院洞窟の中へ移さなければならなかったという。また、その後病院と患者数度退避させたことが5月17日日記記されている。

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アッツ島の戦い

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/21 09:47 UTC 版)

アッツ島玉砕」の記事における「アッツ島の戦い」の解説

詳細は「アッツ島の戦い」を参照 大本営ミッドウエー作戦並行してアリューシャン列島一部占領する作戦立案したミッドウエー海戦日本敗北終わったが、アリューシャン諸島1942年6月7日キスカ島6月8日にはアッツ島占領したミッドウエー海戦勝利したアメリカ軍は、アッツ島キスカ島に対して空爆艦砲射撃行ったアメリカ軍攻撃を受け、アッツ島守備隊はいったんキスカ島移動したが、1942年10月新たな部隊アッツ島再上陸する。アメリカ軍攻撃のため、補給が十分行い得ない中、1943年4月18日潜水艦乗って山崎保代大佐アッツ島守備隊部隊長として赴任する執拗に続くアメリカ軍攻撃のため、補給断たれ栄養状態悪化していった。アメリカ軍1943年5月12日キスカ島比べて攻略が容易と判断されアッツ島上陸開始した島内ではアメリカ軍に対して必死抵抗続いていたが、大本営アッツ島守備隊増援断念し5月23日には最後に至らば潔く玉砕するよう命令された。翌日昭和天皇からの激励お言葉伝えられたが、守備隊食糧弾薬尽きかけていた。5月29日には山崎隊長大本営最後電報送った後、残存部隊を率いてアメリカ軍最後の攻撃敢行し、玉砕した(アッツ島の戦い)。 第二次世界大戦参戦後、日本陸海軍競うように重要な戦死者称揚神格化していく。まず海軍真珠湾攻撃戦死した9名の特殊潜航艇乗組員九軍神として称揚する。すると陸軍海軍対抗するかのように航空隊指揮官加藤建夫軍神として神格化したこのような流れの中、アッツ島守備隊玉砕楠木正成湊川の戦いなぞらえるように賞賛され、山崎部隊長以下アッツ島守備隊員たちは軍神部隊とされ、「皇軍神髄ここに発揮」「アッツ忠魂続け」「アッツ復仇」が盛んに唱えられた。そしてアッツ島守備隊称える曲や書物次々と発表され奈良岡正夫三輪孝、山田貞実らがアッツ島の戦いを題材とした絵画制作している。

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