戦術的意義
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/26 18:19 UTC 版)
島嶼部での戦いでは、長期の包囲により備蓄した食糧弾薬が不足し、輸送船も沈められ補給が望めない日本軍によって行われたが、自動火器や火砲の充実したアメリカ軍に対し、武器弾薬の欠乏した日本軍が突撃によって勝利した事例は無い。これに対し、アッツ島の戦いやタラワの戦い・ビアク島の戦い・ペリリューの戦い・硫黄島の戦い・沖縄戦・ソ連対日参戦などではこうした自殺的突撃が戒められ、防御線を敷いた持久型の縦深防御戦術が採られた。ペリリュー島で戦った海兵隊員ユージーン・スレッジは自著に、バンザイ突撃が始まり、これを撃退すれば早々に決着がつくので、むしろ行われるのを待ち望んでいたと記している。一方、バンザイ突撃とは異なる、夜間に行われる白兵突撃は海兵隊にとっても脅威となっていた。
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