戦術的役割
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/24 15:52 UTC 版)
1939年の仕様はもはやG1計画は歩兵師団内部の独立歩兵大隊を充足させるという目的のものではなくなっていたことを意味した。この随伴戦車(Char d'accompagnement)の役割としてはAMX 38が開発されており、これはおよそ20トンで47 mm砲装備と以前の「20トン戦車」のコンセプトに近いものであった。戦争の脅威が差し迫っており既存戦車の増産に力がそそがれたためG1がルノーB1を代替するということもなくなった。将来的にG1がどのような戦術的な役割を果たすのかということについて公式に述べられたことはなかった。戦略的な観点からのみG1の配備は正当化することができ、それはドイツを打ち倒すため計画された戦略的攻勢の第三段階のためのものだった。すなわち1940年に既存の戦車を用いてドイツ軍の攻勢を受け止め切ったのちに、41年に超重戦車FCM F1によりジークフリート線を突破、そして42年から43年に技術的に優れた新型戦車G1が戦果を拡大し最終的な勝利を得るのである。
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