アカガシラカラスバトとは? わかりやすく解説

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あかがしら‐からすばと【赤頭××鳩】

読み方:あかがしらからすばと

ハト科全長40センチ全身黒色緑色光沢があり、頭部赤褐色小笠原諸島にのみ分布するが、しだいに数が減り絶滅に瀕(ひん)している。天然記念物


アカガシラカラスバト

名称: アカガシラカラスバト
ふりがな あかがしらからすばと
種別 天然記念物
種別2:
都道府県 定めず
市区町村 東京都
管理団体
指定年月日 1969.04.12(昭和44.04.12)
指定基準 動1
特別指定年月日
追加指定年月日
解説文: S43-12-023アカガシラカラスバト.txt: カラスバト一種オガサワラカラスバト絶滅したため、唯一のカラスバトとなった、本種も森林棲ののため生息数極めて少ない。
史跡名勝記念物のほかの用語一覧
名勝:  龍泉寺庭園
天然記念物:  ■(ジ)状珪石および噴泉塔  いぶき山イブキ樹叢  アカガシラカラスバト  アカコッコ  アカヒゲ  アサヒヒョウモン

赤頭烏鳩

読み方:アカガシラカラスバト(akagashirakarasubato)

ハト科

学名 Columba janthinanitens


カラスバト

(アカガシラカラスバト から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/23 05:19 UTC 版)

カラスバト
アカガシラカラスバト
Columba janthina nitens
保全状況評価
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
: ハト目 Columbiformes
: ハト科 Columbidae
亜科 : カワラバト亜科 Columbinae
: カワラバト属 Columba
: カラスバト C. janthina
学名
Columba janthina Temminck, 1830
英名
Black wood pigeon
Japanese wood pigeon

カラスバト(烏鳩、Columba janthina)は、ハト目ハト科カワラバト属に分類される鳥類

分布

  • C. j. janthina カラスバト

中華人民共和国山東省)、大韓民国日本本州中部以南、四国九州伊豆諸島隠岐沖縄諸島五島列島薩南諸島

  • C. j. nitens アカガシラカラスバト

日本(小笠原諸島火山列島)固有亜種

  • C. j. stejnegeri ヨナクニカラスバト

日本(先島諸島)固有亜種

形態

全長40 cm。頭部は小型。尾羽はやや長い。全身は光沢のある黒い羽毛で被われる。

上嘴を覆う肉質(蝋膜)は小型。嘴の先端は淡黄色。後肢の色彩は赤い。

  • C. j. janthina カラスバト

頭部は黒い羽毛で被われる。嘴の色彩は淡青色や暗青色。

  • C. j. nitens アカガシラカラスバト

頭部は赤紫色の羽毛で被われる。嘴の色彩は黒い。

分類

  • Columba janthina janthina Temminck, 1830 カラスバト
  • Columba janthina nitens アカガシラカラスバト
  • Columba janthina stejnegeri ヨナクニカラスバト

生態

海岸や島嶼にある常緑広葉樹林に生息する。ゆっくりとした飛翔と滑空を繰り返しながら飛翔する。

食性は植物食傾向の強い雑食で、果実クロガネモチツバキなど)、ミミズなどを食べる。地表でも樹上でも採食を行う。

繁殖形態は卵生。樹上や岩の上、樹洞などに木の枝を組み合わせた巣を作り、2月 - 9月に1回に1個の卵を産む。

人間との関係

カワラバトキジバトなどは最も人間に慣れている鳥の一種で、アオバトも警戒心が弱い部類であるが、カラスバトに関してはハト科において例外的に人間に対する警戒心が非常に強く、伊豆諸島の例では生息する島に5年以上居住していても、一度全身を肉眼で見る機会があれば運が良いレベルで、独特の鳴き声や時折飛翔する際のシルエットが見えたり羽ばたき音が聞こえる程度で、ほとんど人々との接点はない。

開発や人為的に移入されたヤギによる生息地の破壊、人為的に移入されたネコネズミなどによる捕食などにより生息数は減少している。1969年に亜種アカガシラカラスバトが、1971年に種として国の天然記念物1993年種の保存法施行に伴い亜種アカガシラカラスバトと亜種ヨナクニカラスバトが国内希少野生動植物種に指定されている。

小笠原諸島の父島母島では希少生物を食害するノネコを減らす対策が行われ、一時は数十羽に減ったアカガシラカラスバトの生息数が、小笠原諸島全体で最大1000羽程度に回復したと推測されている[1]

C. j. nitens アカガシラカラスバト

絶滅危惧IA類 (CR)環境省レッドリスト

C. j. stejnegeri ヨナクニカラスバト

絶滅危惧IB類 (EN)環境省レッドリスト

C. j. janthina カラスバト

準絶滅危惧(NT)環境省レッドリスト

青ヶ島では、村の鳥に指定されている[2]

参考文献

脚注

  1. ^ 【チェック】はばたけ幻のハト/小笠原の絶滅危惧種/天敵ノネコ捕獲 1000羽まで復活『毎日新聞』夕刊2018年10月13日(1面)2018年10月21日閲覧。
  2. ^ 青ヶ島について | 青ヶ島村ホームページ”. www.vill.aogashima.tokyo.jp. 2025年4月23日閲覧。

関連項目

外部リンク




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