棍棒
「棍棒」とは、人が握って振り動かすのに最適な太さと長さを備えた棒のことを意味する表現である。
「棍棒」の基本的な意味
「棍棒」とは握るのに適度な太さと長さを備えた丸い棒のことで、殴打用の武器として用いられることが多い。また、クトゥルフやドラクエなどのゲームの世界においては、敵を倒すための武器として支給される。さらに、「棍棒」は中国武術のカンフーを行う際に用いられる道具でもある。「棍棒」の語源・由来
「棍棒」は、猿人や原人が手にした木ぎれや骨が由来となっている。かつて猿人や原人は、地面のあちこちに落ちている木ぎれや骨を使って敵から身を守ったり、食料を確保する目的で狩りを行ったりしていた。その後、人類の進化とともに攻撃力を高めるために棍棒の先端部分を重くしたり、手元部分を握りやすい太さにしたりと加工するようになり、現在の棍棒の形になった。「棍棒」と「金棒」の違い
「棍棒」と「金棒」は人が握って振り動かせる長さの打棒系の武器という意味では同じである。ただ作られている素材が異なっているのが特徴だ。まず「棍棒」はシンプルに木材を加工して作られているが、「金棒」は木の棒に鉄板で覆って補強をしている。つまり、耐久性や攻撃力が高いのが「金棒」、劣っているのが「棍棒」だと言える。「棍棒」を含む熟語・言い回し
棍棒外交とは
「棍棒外交」とは、26代アメリカ大統領のセオドア・ルーズベルトがとった帝国主義的な外交政策である。そもそも「棍棒」とは「武力」を指す言葉なので、「棍棒外交」とは他国にとって脅威となり得る軍事力や経済力を背後にちらつかせながら対話による協調に尽力する外交方針である。棍棒外交によって、アメリカは1903年にコロンビアからパナマを分離独立させた後、カリブ海から太平洋に出るルートを確保するためにパナマ運河を建設した。また、日露戦争ではロシアの南下政策に対抗するために日本を全面的に支持して、ポーツマス条約を周旋した。この外交政策で、1900年代、アメリカは国際的な政治力を増大させたと言われる。
「棍棒」の使い方・例文
「棍棒」はそもそも持っている人が少ないので、日常会話ではあまり使われない。ただゲームを愛好している人、カンフーを行っている人の間ではよく用いられる言葉である。・学校から徒歩で帰宅していた時に公園で棍棒を振り回している怪しい男を見つけて、どう対応すれば良いのか分からずすごく怖かった。
・アメリカのセオドア・ルーズベルト大統領は、1900年代に棍棒外交という言葉を用いて攻撃的な外交政策を指揮していった。
・十年ほど前に一人暮らしをしているアパートで寝ていたら、気づかぬうちに泥棒が侵入してきたことがあったので、今は枕元に護身用の棍棒を置いている。
・私の街では棍棒の展示販売はもちろん試し殴りもできるユニークなイベントが開催されていて、いつも大反響をよんでいる。
・「棍棒飛ばし」というのは、50センチくらいの棍棒を台に置いた後、棍棒で叩くことで飛んだ距離に応じて点数が入るという面白いゲームである。
・ドラクエで襲ってくる敵を棍棒でこれでもかというほとたくさん殴り倒したおかげで、もやもやとした気分がすっきりとした。
・新体操を子供の頃からやっているのだが、ボールやリボンなど色々な演目の中で棍棒を扱うのがすごく苦手で練習の際は本当に苦労している。
・学校への通学路にいつも怪しい男が佇んでいるので、万が一、襲われた際に備えて棍棒を護身用にカバンの中に常備している。
・イベント会場に足を運んでみると長さや重さが微妙に異なる棍棒がずらりと展示されていて、すごくびっくりした。
・少年時代に中国の映画を見たことをきっかけにカンフーに強い憧れを抱いたため、ホームセンターで購入した木材で棍棒を作ったことがある。
「棍棒」の英訳
「棍棒」の英訳は「club」である。こん‐ぼう〔‐ボフ〕【困乏】
こん‐ぼう〔‐バウ〕【懇望】
こん‐ぼう【×棍棒】
こん‐ぼう〔‐バウ〕【混紡】
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