草岡の大明神ザクラとは? わかりやすく解説

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草岡の大明神ザクラ

名称: 草岡の大明神ザクラ
ふりがな くさおかのだいみょうじんざくら
種別 天然記念物
種別2:
都道府県 山形県
市区町村 長井市
管理団体 長井市
指定年月日 2005.07.14(平成17.07.14)
指定基準 植1
特別指定年月日
追加指定年月日
解説文: 草岡の大明神ザクラは、山形県南部長井盆地内の最上川左岸山麓部分に当たる長井市草岡中里個人住宅敷地内生育するエドヒガン巨木である。目通り周囲10.9mで、人里植栽された単幹のサクラとしては最大太さであり、既指定サクラより太いものである樹高は18.8m、張り東西方向25m、南北方向23mと大きく広げている。かつては張り面積一反歩程もあり、家の屋根大きく覆っていたといわれており、現在でもその面影偲ぶものがある。
長井盆地は、東を白鷹丘陵、西を朝日山地挟まれ細長い盆地で、中央最上川が北に流れ、南は米沢盆地接している。長井盆地北部長井市の北に位置する白鷹町から、長井市米沢盆地に当たる南陽市南部にかけては、天然記念物である伊佐沢の久保ザクラ含めサクラ名所古木多く置賜さくら回廊呼ばれサクラ観賞地として著名である。その中で長井市北部から白鷹町にかけては古木点在し、草岡の大明神ザクラはその中で最も大き個体である。
このサクラの種類であるエドヒガンは、アズマヒガン・ウバヒガンとも呼ばれ本州四国九州自生するサクラである。サクラの中では比較長命で、サクラ古木巨木ではこのエドヒガンが多い。本樹木エドヒガン古木で、元の主幹空洞化しているものの、旺盛発達した不定根により体が維持されており、不定根からの側幹により樹幹更新している典型としても価値がある住宅の裏庭に生育しているため、これまであまり注目されなかったものの、近年の調査その大きさ価値確認された。
多く古木と同様このサクラにも伝承があり、その一つとしては、坂上田村麻呂蝦夷平定したときの戦勝記念に植えた本のサクラのうちの一本といわれているものであるまた、サクラ所有者宅に伝わる古文書には、伊達政宗14から15歳の頃初陣となった鮎貝合戦敗れ逃げる際、このサクラ古木身を潜め敵の追撃をかわし、サクラを守るために家臣残して庵を結ばせたことが、天正3月(1582)の記録として和歌とともに記されている。その家臣の子孫が現在の所有者で、代々桜守をしていたと伝えられており、屋号が「桜の木」と呼ばれている。このような伝承とともに地元では古くから種蒔桜称し、春の籾の播種目安とされていた。
草岡の大明神ザクラは最大級成長したサクラとして学術的価値高くまた、古くから地域シンボル農作業目安木として親しまれ大切にされている。


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