『スピルーとファンタジオ』への客演
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「ガストン・ラガフ」の記事における「『スピルーとファンタジオ』への客演」の解説
『スピルーとファンタジオ』におけるガストンのカメオ出演は、1957年9月19日に発売されたスピルー誌No.1014に掲載された"en:Le voyageur du Mesozoique"の2コマだったこの時ガストンは首都圏を走る道で、紙をまき散らしながら新聞を読みつつ自転車を走らせていた。2コマ目では、顔に青痣のできたガストンが、ふらついた様子で、壊れた自転車を車の行きかう道路に向かって引きずる様子が描かれた。 1957年11月から1958年1月にかけて連載された" Vacances sans histoires "(後に単行本 Le gorille a bonne mineに収録)で、ガストンは2度目のカメオ出演を果たした。 ガストンは物語の冒頭に登場し、自転車を走らせたまま煙草に火をつけようとして、自転車用信号が赤だったにもかかわらず自転車を走らせたため、スピルーとファンタジオのスポーツカーTurbot Iにぶつかりそうになった。 物語の終盤にもガストンは登場し、自転車で一方通行の道へ入ってしまいスピルーとファンタジオの新車Turbot IIとぶつかった。ガストンは倒れたまま、スピルー社が二人に戻ってきてほしい旨を伝えた。 単行本" Le nid des Marsupilamis"に収録されている"La Foire aux gangsters"でガストンはスピルーたちの行動を妨害する形で登場し、より大きな役割を演じている。 スピルーは遊園地で赤ん坊の誘拐犯を探していたところ、たまたま来ていたガストンと出くわした。犯人に正体が悟られないようにするため、スピルーはガストンに赤の他人を装ってほしいとささやいた。だが、スピルーが赤ん坊を救出した時、ガストンは接触してきた誘拐犯をパーティーの参加者と勘違いして、何の悪意もなしに、スピルーの自宅への道のりを教えていった。 幸いガストンが犯人に間違った道のりを教えたため、行き止まりにたどり着いたところで警察官に囲まれ全員逮捕・収監され、スピルーと赤ん坊は無事だった。 なお単行本収録版には、通行人から軽蔑の目で見られながらガストンが釈放される様子の描かれたコマが最後に付け加えられた。 1961年、フランカンとYvan Delporte は、連続ラジオドラマ"Les Robinsons du rail" の台本を執筆した。このドラマは、ファンタジオが、世界初の原子力列車の開通式の警備を任された際、助手としてガストンを押し付けられるところから始まる。ガストンが列車に乗った途端事態は悪い方向へ転がっていき、列車が暴走する中、スピルーが電車の設計士とともに解決策を見出すという展開がなされる。 このラジオドラマは1961年にベルギーのラジオ局で放送された。 1964年にはスピルー誌に掲載され、のちに書籍化もされるが、フランカンとJidehemは挿絵を少し描いただけだった。 ガストンはフランカン版スピルーの後期の作品であるPanade a Champignacにも出演した。 ガストンは表題作の最初のページに登場し、Bravo les Brothersではファンタジオの誕生日プレゼントとしてスピルー社にチンパンジーの一団を連れてきて芸をさせ、ファンタジオを困らせた。1961年から63年にかけて発表された QRN sur Bretzelburg にガストンは登場しなかったが、全体主義者の国でファンタジオがガストンのことばかりを考えて拷問に耐えようとする場面があった。 フランカンから『スピルーとファンタジオ』を引き継いだJean-Claude Fournier が1969年に発表したLe faiseur d'orでは、Champignac伯がギャングたちから無理やり計画に協力させられている場面で、Champignac伯がガストンのことを考えながらギャングの言われたとおりに仕事をしたところ、変なものができてしまい、しかもそれがギャングの望むものだったというオチがつく。 Tomeと en:Janryの作品であるen:La jeunesse de Spirouでは、インチキ絵師がガストンの漫画本の偽物5巻を売る場面があるほか、ガストンの車がスピルー社の前に停められている場面もある。 近年の作品だと、MorvanとMunueraが手掛けた"Au source du Z" で、スピルーが時間改変装置を使う際、ガストンがジャガイモを発酵させてシャンパンを作ったことを嫌な思い出として挙げている。また、その装置をもう一度使うことになった際、スピルーはガストンのシャンパンを再び飲む時が来たようだと話している。
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