「チェッカーズ・スピーチ」とは? わかりやすく解説

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「チェッカーズ・スピーチ」

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/19 16:20 UTC 版)

リチャード・ニクソン」の記事における「「チェッカーズ・スピーチ」」の解説

詳細は「en:Checkers speech」を参照 副大統領候補指名される前からニクソンは、彼に金銭的余裕がないことを知った地元有志たちが作った支援基金団体から政治活動資金援助受けていた。民主党大統領候補アドレー・スティーブンソン同様の資金援助受けていたにもかかわらず共和党批判的であったタブロイド大衆紙ニューヨーク・ポスト紙は、共和党全国大会副大統領候補指名され大統領選挙本選入った1952年9月18日に、このニクソン資金援助の事のみを「ニクソン秘密信託基金」と批判し、さらに「2万ドル受け取った」、「物品の提供も受けた」と伝えた。さらに元々共和党支持の「ニューヨーク・ヘラルド・トリビューン」紙までがその社説で「ニクソン辞表提出すべきである」と主張したその後アイゼンハワー選対本部はこの記事大統領選挙与え影響憂慮し選対本部一部ニクソン副大統領候補から降ろすことや、議員辞職をさせることまでを画策しはじめた。 これに対してニクソンは、「候補降りることや議員辞職すれば、これらの疑惑認めてしまうことになる」と言って候補から下りることを拒否しテレビで自ら潔白であることを訴え演説を行うこととした。1952年9月23日夜にその模様全米テレビ中継された。この演説冒頭ニクソンは「今夜私は皆さん前に米国副大統領候補として、またその正直さ誠実さ問われている一人人間として立っています」と述べてニクソン家のありとあらゆる私財リストをさらけ出した。「カリフォルニア両親住んでいた家が3千ドル借金1万ドルワシントン自宅2万ドルそのまま借金2万ドル生命保険が4千ドル借金5百ドル社債ゼロワシントン銀行からの借金が4千5百ドル両親から借りた金が3千5百ドル……」自分個人資産詳細事細か説明して、いかに質素な生活をしているかを訴えた逆にトルーマン政権閣僚妻達中には院外活動をする人々から高価な毛皮コート受け取った」と告発されている者がいた事を受け、横に座る妻のパットが「ミンクのコート持ってはいないが、尊敬すべき共和党員に相応しい布で出来た質素なコート着用している」と言ってトルーマン政権閣僚皮肉るとともに、「以上が私たち財産負債全てです。問題1万8千ドル私たちのためには使っていません」として支援基金団体から提供され資金私的に使用したことを明確に否定した。またパトリシアに対して常に「綺麗だよ」と言っていることも話し愛妻家ぶりもアピールした。 そして「物品の提供を受けたことはない。しかし例外がある。娘2人飼いたいと言っていたことを耳にしたテキサス州支援者からコッカースパニエルもらった。けれど6歳長女トリシアが『チェッカーズ』と名付け可愛がっているので返すつもりはありません」と述べ、さらに「自分副大統領候補辞退するべきか否かについての意見を、共和党全国委員会伝えてほしい」と訴えた。 この放送は、その後「チェッカーズ・スピーチ(英語版)」と呼ばれるほどの大きな反響視聴者与えとともに、「提供され資金私的に流用した」という批判払拭し、いわれのない攻撃を受けるニクソン対す同情支持集めることに成功した。さらに、ニクソン引き続き副大統領候補として留めることを要求する視聴者からの連絡共和党全国委員会殺到したことで、副大統領候補辞退さえ迫られていたニクソンは、引き続き副大統領候補として留まることになった。 しかし、家族だけでなく愛犬までを持ち出したスピーチに対して一部左翼的ジャーナリストから「愚衆政治的」との批判を受けることとなった。しかし最初テレビによって救われニクソンだが、その後テレビ躓き最後までテレビ苦し政治家となった

※この「「チェッカーズ・スピーチ」」の解説は、「リチャード・ニクソン」の解説の一部です。
「「チェッカーズ・スピーチ」」を含む「リチャード・ニクソン」の記事については、「リチャード・ニクソン」の概要を参照ください。

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