《胡桃》の正しい読み方
「胡桃」の正しい読み方
「胡桃」は「くるみ」と読む。当て字・熟字訓に類する特殊な読み方である。漢方などの一部の分野では漢語的に「ことう」と読む場合もある。「兆」という偏旁から推測して「こちょう」と読みそうになるが、「桃」に「チョウ」という音読みはない。「胡桃」の意味解説
「胡桃」とはオニグルミというクルミ科の落葉高木に実っている果実のことを指す。またクルミ科クルミ属の落葉高木である「オニグルミ」や「テウチグルミ」といったものの総称として使われることも多い。胡桃の果実は食用として利用されている。胡桃は硬い殻の中に果実を隠しているのが特徴であるため、その特徴から生命や不滅といったもののシンボルとして活用している地域もある。他にも結婚式やクリスマスのプレゼントとして利用されるケースや子宝のシンボルとして利用されるケースもあるだろう。なぜ「胡桃」と読むのか・理由
「胡」という漢字単体では「くる」と読むことはできない。同じように「桃」という漢字単体にも「み」という読み方はない。それでもこの漢字は「くるみ」と読むのである。これは「胡桃」という漢字を読むときには、熟字訓と呼ばれる読み方が採用されているからである。熟字訓とは漢字1文字に対して読み方をあてるのではなく、2文字以上の漢字の組み合わせに対して読み方をあてるものだ。このときは音読みではなく訓読みをあてるのもルールである。そのため「胡桃」という2つの文字が合わさったときに初めて「くるみ」と読むことができる。「胡桃」は昔の中国の北方にあった「胡国」という場所から伝えられたものだとされている。その胡国から伝わったものが桃に似ていたことから、「胡国」から伝わった「桃」に似たものとして「胡桃」と表記されるようになったと考えられている。
「胡桃」の類語・用例・例文
「胡桃」には類義語にあたるものは見当たらない。「胡桃」という漢字が果実やオニグルミといったものだけに使われることが原因だろう。この漢字は「胡桃を割る」、「胡桃割り」といったように胡桃の殻を割るときに利用されることが多いと言える。他には「胡桃を食べる」、「胡桃を使った料理を作った」といったものが用例として挙げられる。基本的には胡桃という文字は、胡桃を食べるときや何かに活用するときに文章に組み込まれることが多い。これを文章にした場合、「僕は胡桃を割って食べた」といった使い方になる。「胡桃」という文字を使って会話文を作るとすると、以下のような文章になるだろう。
「今日はオニグルミから胡桃を取ってきたよ」
「じゃあ胡桃の殻を割っておくね」
「ありがとう。今夜は胡桃を使った料理にしようかな」
「ほうれん草の胡桃和えなんてどうかな?」
「いいね!ほうれん草の胡桃和えを食べるのが楽しみだ」
このように胡桃を使った文章は食べ物の会話になることが多い。家族や友達と胡桃を食べるときに使うのが適切な「胡桃」の会話文だと考えられる。
「胡桃」の英語用例・例文
「胡桃」は英語で書くときには、「walnut」となる。オニグルミやテウチグルミといった木を指し示すときには「a walnut tree」と書かれることが多く、実を表すときには「a walnut」と書かれることが多い。胡桃割りという意味を持つ英語を書きたい場合であれば、「a pair of nutcrackers」と書くのが良いだろう。くるみ割り人形という組曲を英語で表記したい場合には「the Nutcracker Suite」と書くことになる。「胡桃を割る」という例文は「to crack a nut」となり、これを文章にしたい場合は「I break the walnuts.」と書けばいい。「彼女は胡桃割りを買った」という文章を作る場合であれば、「She bought a nutcracker.」と書くのがいいだろう。- 《胡桃》の正しい読み方のページへのリンク