《腎臓》の正しい読み方
「腎臓」の正しい読み方
「腎臓」は「じんぞう」と読む。「腎臓」の意味解説
「腎臓」は五臓のひとつであり、重要な泌尿器系の臓器である。腰の上の背部に位置しており、背骨をはさんで一対存在する。大人の握りこぶしよりも少し大きいサイズで、そら豆のような形状をしている。腎臓の最も重要な働きは尿の生成である。心臓から送り出された血液をろ過し、原尿を生成する。生成された原尿には、人体にとって必要な物質と不要な物質が含まれており、必要な物質は、ボーマン嚢から尿細管の間に体内に再吸収され、不要な物質はそのまま膀胱まで流れていき、尿として排泄される。この一連の働きのおかげで、人体は体内の水分量や電解質などのバランスを一定に保つことができ、血液のpH調節や、血圧の調節を可能としている。他にも、体内に取り込んだビタミンDを活性型ビタミンD3に変化させる働きや、造血ホルモンであるエリスロポエチンの生成など、腎臓は人体の健康に欠かせない役割を多く担っている。なぜ「腎臓」と読むのか・理由
「腎」の音読みである「ジン」と内臓の「臓(ゾウ)」を組み合わせて「腎臓」とし、どちらも音読みで読むことから「じんぞう」と読む。「腎臓」の類語・用例・例文
「腎臓」の類語は、「腎臓」を指す言葉である「腎」や「腎の臓」が挙げられる。用例として、「彼は腎臓のひとつを兄に提供した」や「腎臓は自覚症状が現れにくい臓器であるため、定期的な検査が必要だ」のように、「腎臓」として使われることが多い。また、「腎臓」の「臓」を取って、「腎」だけでも「腎臓」を意味する言葉であるため、「私の腎機能は正常である」のように、「腎~」と表記することによって、「腎臓の○○」と表すことができる。例文として挙げた文章であれば、「腎機能」と表記し、「腎臓の機能」という意味を持たせている。「腎」を「肝臓」の「肝」と組み合わせると、重要なことを意味する「肝腎(かんじん)」という言葉になる。これは人間にとって、「肝臓」や「腎臓」が重要な臓器であり、欠かすことができないものであるところからきている。また、「心臓」も人体には欠かせない臓器であるため、「肝心」と表記されることもあるが、意味は同じである。使い方として、「肝腎な話」や「約束を忘れないことが肝腎だ」などのように使うことができる。「腎臓」の英語用例・例文
「腎臓」は英語で「kidney」と表す。使い方としては、「She had a kidney transplant.(彼女は腎臓移植を受けた)」や「kidney stone(腎臓結石)」のように使う。また、「腎臓の」や「腎臓に関する」を英語で表すときには、「renal」を使うこともあり、「renal function test.(腎機能検査)」のように表記することもできる。- 《腎臓》の正しい読み方のページへのリンク