《膠原病》の正しい読み方
「膠原病」の正しい読み方
「膠原病」の正しい読み方は、「こうげんびょう」である。医学の分野における学術用語である。「膠(こう)」は「にかわ」の意。「謬(びゅう)」や「戮(りく)」とは別の字である。「膠原病」の意味解説
「膠原病」とは、身体のあらゆる部分に起こる、炎症性の病気の総称である。主に皮膚や血管などの結合組織に発生する病気であり、膠原病内でさらに細かな病気に分けられる。そして、結合組織を構成するのが膠原繊維であるため、膠原病と名付けられた。膠原繊維はたんぱく質でできており、煮込むとドロドロとした膠状になるのが特徴である。膠原病そのものは特定の病気を指しているわけではなく、あくまでも総称である。そのため、具体的な病気の種類は明らかになっていないものの、結合組織との関係が判明している段階で使用されることが多い言葉だ。なぜ「こうげんびょう」と読むのか・理由
「膠原病」を「こうげんびょう」と読むのは、音読みで統一しているからである。特に医療現場で使用される専門用語は、音読みで統一されるものがほとんどである。そして、膠原病は一般的に使用される頻度もそう高くはないため、意味の伝わりやすさを重視した、慣用的な読み方が存在しない。したがって、読みは「こうげんびょう」のみである。「膠原病」の類語・用例・例文
「膠原病」は複数の病気の総称であるため、具体的な病気の種類がわかっていない段階や、複数の病気を指す際に使用する。「検査をして膠原病の疑いが出たため、来週に精密検査をすることとなった」「現代の医療では、膠原病の治療法がある程度確立されているそうだ」「膠原病にはいくつもの種類があるため、まずは具体的な種類を突き止めなければならない」といった形になる。「膠原病」の類語としては、「リウマチ性疾患」が挙げられる。骨や筋肉、関節など動きを司る部分に炎症が起こって、痛みが発生する疾患であり、一部が膠原病として扱われる。また、「自己免疫疾患」という類語もある。元々は菌やウイルスなどの外敵を攻撃して人体を守る機能である免疫が、人体を攻撃してしまう異常のことである。膠原病の一部は、この自己免疫疾患によって引き起こされると考えられている。そして、「結合組織疾患」も、膠原病の類語である。皮膚や血管といった結合組織に、炎症が起こる病気を指す。「リウマチ性疾患」「自己免疫疾患」「結合組織疾患」の3つは、膠原病と非常に繋がりが深く、場合によっては膠原病と同義のものとして扱われる。
「膠原病」の英語用例・例文
「膠原病」を英語で表現すると、「collagen disease」となる。日本でもコラーゲンという呼び名で知られている「collagen」は、膠原繊維を指す単語である。そのため、「collagen disease」は膠原繊維の病気ということで膠原病という意味になる。例文にすると、「I was tested for collagen disease today.(今日、膠原病の検査を受けた)」「I have received treatment for collagen disease for the last few years.(ここ数年、膠原病の治療を受け続けている)」といった形だ。- 《膠原病》の正しい読み方のページへのリンク