せっかい‐がん〔セキクワイ‐〕【石灰岩】
石灰岩
【英】: limestone
炭酸カルシウム(CaCO3 )を 80 %以上含有する岩石の総称。 成因的には生物遺体の積み重なったもの、または海水から化学的に沈殿してできたものがあり、一方それから削られて海流または河川流によって運ばれ、二次的に沈積したものがある。一般に純粋な炭酸カルシウムより成る石灰岩は少なく、砂粒、頁岩{けつがん}などを含み、それぞれ砂岩質石灰岩、頁岩質石灰岩などと呼ぶほか、石灰岩を構成している化石、粒度などによりそれぞれ名前を付けているので、その分類は極めて複雑である。石油地質的には砂岩とともに主要な貯留岩となっている。中東などの大油田は石灰岩を貯留岩としているものが多い。 |
石灰岩(lime stone)
炭酸石灰質の泥土や生物の遺骸が堆積固結した岩石で、しばしば、さんご類、有孔虫、貝殻などの化石を含む。一般に緻密で白色ないし灰色であり、化学成分の純粋に近いものは、鉄鋼用、セメント用、化学用として大量に使用されるほか骨材用としても適当である。採石法の規制を受ける岩石ではなく、鉱業法の規制を受けるため、鉱業権を持たないと採掘できない。石灰岩
石灰岩
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/23 04:38 UTC 版)
石灰岩(せっかいがん、英語: limestone[1])は、炭酸カルシウム(CaCO3、方解石または霰石)を50%以上含む堆積岩。炭酸カルシウムの比率が高い場合は白色を呈するが、不純物により着色し、灰色や茶色、黒色の石灰岩もある。
- ^ 文部省編『学術用語集 地学編』日本学術振興会、1984年、126頁。ISBN 4-8181-8401-2 。
- ^ 地球大紀行2;日本放送出版協会, 1987
- ^ a b 角田清美. “古代から中世前期における石灰と漆喰の利用”. 専修人文論集88巻(内藤雅雄教授退職記念号) 49-76頁. 専修大学学会. 2022年12月4日閲覧。
- 1 石灰岩とは
- 2 石灰岩の概要
- 3 工鉱業的使用(石灰石)
- 4 参考文献
石灰岩
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/30 04:43 UTC 版)
ハプト藻類の一種である円石藻や、原生生物である有孔虫類の被殻が蓄積して化石化したもの。切り出してそのまま用いたり、破砕してセメントの材料に。
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「 石灰岩」の例文・使い方・用例・文例
- セノート、つまり石灰岩の深い穴は、かつてマヤ族によっていけにえの場所として使われていた。
- 水が石灰岩に浸透すると洞窟(どうくつ)ができる.
- チョークか石灰岩から得られるアルカリ性土壌
- 砂地の石灰岩
- 小さい動物は、化石化して、今は石灰岩に埋め込まれる
- 石灰岩地域の淡水湖によく見られる緑藻
- 石灰岩のえぐって穴を開けられた広大な洞穴のような部屋
- スペインに関する南端における石灰岩岬の英国の居留地の位置
- 坑道(特に石灰岩で)に通じていて、溶解よって、または、洞穴の屋根の崩壊によって作られる地面のくぼみ
- 石灰岩質の洞窟の天井から下がる炭酸カルシウムの円柱
- 石灰岩質の洞窟の床から伸びる炭酸カルシウムの円柱
- 石灰岩に似ているが、ほぼ全体が苦灰石から成る堆積岩の一種
- 石灰岩を熱することによって得られる腐食性の物質
- 風化し分解した、ケイ質の石灰岩
- チョーク、方解石、霰石または石灰岩など、自然の中で見つかる塩
- 通常、変成石灰岩で見つかる、白または灰色がかった鉱物
- 石灰岩地下水に溶かされてできた洞窟
- 石灰岩という炭酸カルシウムを主成分とする堆積岩
- 紡錘虫の化石を含有する石灰岩
- 石灰洞という,石灰岩の洞穴
石灰岩と同じ種類の言葉
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