ハプト藻類とは? わかりやすく解説

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ハプト‐そうるい〔‐サウルイ〕【ハプト藻類】

読み方:はぷとそうるい

ハプト植物


ハプト藻類 [Haptophyceae]

 ハプトネマよばれる細胞器官をもつことが特徴である単細胞性の藻類の1群で、有色門の中のハプト藻綱(プリムネシウム綱)を構成する葉緑体含まれる光合成色素である葉緑素クロロフィルフコキサンチン光合成を行うが、同時に細菌有機物粒子を餌として取り込む種もいる。ハプトネマ細胞から伸びる鞭毛によく似た糸状器官障害物対すセンサー、基への付着餌の捕獲などの役割担っているハプト藻ハプトネマのほかに、細胞有機質石灰質鱗片で被われる点が特徴的である。とくに石灰質鱗片円石(coccolith)とよばれ、これをもつハプト藻海底沈積して石灰岩形成する要素一つになっている
海洋には広く大量に分布し一次生産者としても重要である。ときには赤潮状態にもなり、その円石のため海面白く着色することもある。円石をもつハプト藻二酸化炭素石灰として固定するので、地球温暖化防止大きく貢献していると思われるが、同時に揮発性有害な硫化アルキルであるジメチルスルフィド(DMS)を大気中に放出し大気汚染を引きおこしているとも考えられている。また、有害なハプト藻であるクリソクロムリナとプリムネシウムは大量に発生して養殖大量斃死(へいし)を引きおこしたことがある



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