ハプトネマ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/07 14:05 UTC 版)
ハプトネマ(ハプト鞭毛)は鞭毛に似た器官で、ハプト藻の細胞に1本だけ備わる。特にChrysochromulina 属で発達している。ハプトネマは細胞膜、及び周縁小胞体(peripheral ER)よりなる3重膜に囲まれ、中は単体の微小管(多くの場合6-9本)で構成される。鞭毛とは異なり微小管はペアを作らず、いわゆる9+2構造ではない。基部は鞭毛の基底小体と隣接し、鞭毛根と共に鞭毛装置を構成する。ハプトネマは鞭毛運動は行わないが屈曲が可能であり、瞬間的にハプトネマを巻き縮めるコイリングと呼ばれる現象や、基物に先端を付着させて滑走するグライディング、餌粒子の収集と食胞への運搬など、多彩な働きをもつ。
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