禅とは? わかりやすく解説

ぜん【禅〔禪〕】

読み方:ぜん

常用漢字] [音]ゼン(呉)

天子が天を祭る儀式。「封禅(ほうぜん)」

天子が位を譲る。「禅譲受禅

仏教で、雑念払い、心を集中して悟り境地を得ること。「禅定(ぜんじょう)/座禅参禅修禅(しゅぜん)」

仏教一派。「禅宗


ぜん【禅】

読み方:ぜん

《(梵)dhayāna音写禅那」の略。定・静慮と訳す》仏語精神集中して無我の境地に入ること。

禅宗」の略。


禅 zen

古代中国起源とする日本教えで、悟りへの唯一の道は自らの根本的な気質にのみ集中することによる直接的直感的な洞察であるという考えに基づく。

禅(ぜん)

禅とは梵語のジュハーナ(禅那)ということ沈思黙考のことだそうであるが、今では「無」境地に入る修行法をさしている。
私共は禅といえば座禅であり、何日間も結跏趺座(けつかふざ)して行ずるものと思っていたが、禅には久米平内がいうように座禅掛け禅、仁王禅があり、椅子かけても仁王様のように立ち上がってもその中に禅があると教えられている。さらに普家(ふけ)禅、吹(すい)禅というような尺八禅もある。

宮本武蔵は、「見よいかに加茂競馬駒くらべ駈け返す座禅なりけり」とよんで馬に乗って駈け廻るのも禅だといっているが、これ言うなれば一種の動禅であり、何をやってもいかなる方法以ってしても「無」境地になり切ればそれは皆禅である。

剣道結局一生懸命にやっても「無」境地達すれば武蔵流にいえばあきらかに動禅である。座禅公案もなくても剣によって生死超越妙境達すれば、それは明らかに禅であり剣禅一致妙境というべきであろう

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/10/27 00:38 UTC 版)

仏教用語として「心が動揺することのなくなった状態」を意味する サンスクリット語「ध्यान( dhyāna、ディヤーナ)」の音写


  1. ^ 広辞苑』「禅」
  2. ^ デジタル大辞泉「禅」 - goo辞書
  3. ^ 『大辞林』「禅」


「禅」の続きの解説一覧

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/04 10:23 UTC 版)

中国哲学」の記事における「禅」の解説

詳細は「禅」を参照 仏教宗教であり、実践哲学であり、そしておそらく心理学でもあり、紀元前6世紀中ごろから紀元前5世紀前半インド亜大陸生きたガウタマ・ブッダ教え重視する一般的な意味使われる際、仏陀概して真理本性発見した人物とされる仏教インド生まれたが、仏教が最も継続的に影響与えたのは中国である[要出典]。中国伝統的な思想形而上学よりもむしろ倫理学重点置いていたので、仏教起源であるインド学派区別されるいくつかの学派発達させた。その哲学的な価値のある著名な最たる例三論宗天台宗華厳宗禅宗である。これらの学派高次意識真理段階真理究極的には空なのかどうか、そして悟りどのようになされるかといった問題探求した仏教新儒学はっきりした形での瞑想唱道とともに新儒学活動を補う霊的な側面持っている仏陀何が正しく何が悪いかを人々示した。その教え今日にも生きている

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禅(Zen/日本/ハリセン)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/21 20:04 UTC 版)

マーシャルチャンピオン」の記事における「禅(Zen/日本/ハリセン)」の解説

自ら「歌舞伎格闘技だ!」と主張し巨大なハリセンと自ら編み出した華麗な技で大会参加している歌舞伎役者風の男。

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/15 01:35 UTC 版)

鎌倉時代の人物一覧」の記事における「禅」の解説

栄西……賀陽貞遠の子臨済宗開祖重源……紀季重の子東大寺復興尽力道元……久我家の子曹洞宗開祖無学祖元……中国より来日一山一寧……元の渡来僧。

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/17 06:58 UTC 版)

Cook, Serve, Delicious! 2!!」の記事における「禅」の解説

言わば「特訓モード」。基本的な内容スタンダード一緒だが、こちらのモード朝夜共にラッシュアワー存在しないまた、永遠に食べ物スライドしないよう設定することも出来る。 雇われコックとして働く場合でもこのモード出来るが、最高で銅メダルまでしか獲得出来ない

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/22 19:35 UTC 版)

山岡鉄舟」の記事における「禅」の解説

長徳寺願翁、竜沢寺星定、相国寺独園、天竜寺滴水円覚寺洪川参じ後年は、滴水和尚から印可与えられた。洪川門下でのちに法嗣となる釈宗演セイロンスリランカ渡航援助し交流。宗演は修行訪れた菩提樹からの一葉帰国の際に持ち帰り、胃患療養中気散じにと舟に贈った。禅の弟子三遊亭圓朝らがいる。また今北洪川高橋泥舟とともに僧籍持たぬ一般の人々の禅会として「両忘会」を創設した両忘会はその後一時活動停止態となっていたが、釈宗演門下釈宗活宗教両忘協会釈宗活門下立田英山人間禅教団へと受け継がれた。

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 06:20 UTC 版)

仏教に対する批判」の記事における「禅」の解説

石井修道中国生まれた土着の禅について、道教思想である禅は仏教ではないと主張した

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 05:54 UTC 版)

中曽根康弘」の記事における「禅」の解説

自著において宗教観を語っており、どの宗教心の底から信じられないとするが、座禅だけは好んで行っている。また雑誌読書特集インタビュー道元正法眼蔵』を座右の書としていると語った

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/24 16:45 UTC 版)

Osho」の記事における「禅」の解説

1988年4月22日翌年4月まで続けられるシリーズが始まる。以降Oshoは〝無門関〟〝碧巌録〟を初め馬祖臨済南泉など歴代主要な禅者の語録題材にした一連の講話展開してゆく。 Oshoは、「無思考敬意を払うのは禅だけだ。あらゆる場所で、思考最高位のものとして君臨している。思考束縛だとするのは、禅の世界だけだ。無思考自由だ」と、言う。そして、「究極の自由は禅、自分自身からの自由だ。それは信仰として受け取るものではなく体得するべきものだ。」と言う。「禅とは、非常に単純で、無垢で、楽しい方法だ。苦行的なもの、生ー否定的なもの何もない世俗放棄する要はなく、僧になる必要もなく、修道院に入る必要もない。必要なのは自分自身に入ることだ。それはどこでもできる。」と、仏性を、あくまで普通で、平凡で、単純で、人間的な事柄とすることを伝えたOsho講話1989年4月10日にされた、「禅宣言」(原題 The Zen Manifesto)であり、その後2度講話をすることはなかった。 彼のその講話での最後の言葉は、「仏陀最後の言葉は、サマサティだった… 自分ブッダであることを覚えていなさい… サマサティ(正念)」 「サマサティ」がOsho最後の言葉となり、「禅」がOsho最後のメッセージとなった同年11月16日Oshoコミューンプレス・リリースより、日本に関する以下の声明発表される。 「私がロナルド・レーガン政権下のアメリカで不当に逮捕され、毒を盛られた時、最初抗議日本の禅院から出された。これは私に、日本生きている禅の真のハートはまだ命脈保っていて、再び鼓動し人類新しい夜明け先駆けとなることができる、ということ示してくれた」

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出典:『Wiktionary』 (2018/07/06 09:54 UTC 版)

発音(?)

名詞

読みはすべて「ぜん」)

  1. 何ごと(何もの)にも執着せず、また、それらに揺るがされることのない、落ちついて清く澄んだ静かなのこと。また、さとり境地のこと。
  2. 1のような心の状態に到達するための修行や生活のしかたのこと。しばしば比喩としても用いる。例:書道)は禅だ。
  3. 2のうち特に、坐禅のこと。また、瞑想のこと。
  4. 禅宗のこと。
  5. 天子を譲ること。禅位。→禅譲

翻訳

語義3

熟語


出典:『Wiktionary』 (2018/07/06 09:56 UTC 版)

発音(?)



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