無門関とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > デジタル大辞泉 > 無門関の意味・解説 

むもんかん〔ムモンクワン〕【無門関】

読み方:むもんかん

中国の仏教書。1巻南宋無門慧開(えかい)著。1228年成立古来からの公案四十八則を選び評釈などを加えたもの。悟りへの入門書として、禅宗重視される禅宗無門関。


むもんかん 【無門関】

一巻中国南宋代の臨済宗無門慧開一一八三~一二六〇)が編んだ公案集。『碧巌録』や『従容録と共に禅宗代表的書。慧開から教え受けた日本僧では心地覚心がいる。→ 公案

無門関

読み方:ムモンカン(mumonkan)

分野 漢籍

年代 中国・宋

作者 無門慧開(臨済宗楊岐〔八世〕)


無門関

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/13 00:47 UTC 版)

無門関』(むもんかん、: 無門關: 无门关: The Gateless Barrier: The Gateless Gate)は、中国南宋時代の無門慧開(1183年-1260年)[1]によって編まれた仏教書、または禅宗書・公案集と呼ばれる著作[2]。禅宗の公案、古則(仏教故事で禅修行の道しるべとなるもの[3])を紹介するもので、本則(本文のこと[3])に、無門の的な批評鑑賞である評唱(ひょうしょう)がつけられ、さらに俯瞰した(じゅ)と呼ばれる宗旨を込めた漢詩が付され、これらをもって1節(禅宗では1則)とし[2][4]、48の節(則)と序文、後序とからなる1巻本である。


  1. ^ 皇帝陛下の聖節(誕生日)を祝し、萬歳萬歳萬萬歳の語を添えて謹上する旨の表文。
  2. ^ 文責は不明。黙照禅は邪禅とするなどの箴文。
  3. ^ 無量宗壽、別名:无量寿(生没年不詳)によるとされる偈文。宗寿 - 百度百科。

出典

  1. ^ 無門慧開 - コトバンク(デジタル大辞泉、日本大百科全書)。
  2. ^ a b c 無門関 - コトバンク(デジタル大辞泉、大辞林第三版、日本大百科全書)。
  3. ^ a b 山川 2015, p. 5.
  4. ^ a b c 岩波仏教辞典, p. 789.
  5. ^ a b c d 『無門関』 西村恵信訳註 岩波文庫 解説(203頁-)。
  6. ^ 習庵陳塤(1197年-1241年)陳塤 - 百度百科。
  7. ^ 无庵居士孟珙(1195年-1246年)孟珙 -百度百科。
  8. ^ 安晩(鄭清之 1176年-1251年) 鄭清之 - 百度百科。
  9. ^ 山本 1960, p. 16.
  10. ^ 『無門関』 西村恵信訳註 岩波文庫 本文脚注。


「無門関」の続きの解説一覧

無門関

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/08 14:30 UTC 版)

無門慧開」の記事における「無門関」の解説

無門慧開は、看話禅公案禅)の大成者であり楊岐3世である五祖法演の六世の法孫にあたる。五祖下の暗号密令といわれる公案中でも最も有名な趙州無字公案を初関として、紹定元年1228年)に福州龍翔寺において、48則の公案集めた禅宗公案集『無門関』を編んだ

※この「無門関」の解説は、「無門慧開」の解説の一部です。
「無門関」を含む「無門慧開」の記事については、「無門慧開」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「無門関」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「無門関」の関連用語

無門関のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



無門関のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
中経出版中経出版
Copyright (C) 2024 Chukei Publishing Company. All Rights Reserved.
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの無門関 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの無門慧開 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS