むもんかん〔ムモンクワン〕【無門関】
無門関
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/13 00:47 UTC 版)
『無門関』(むもんかん、繁: 無門關、中: 无门关、英: The Gateless Barrier、英: The Gateless Gate)は、中国南宋時代の無門慧開(1183年-1260年)[1]によって編まれた仏教書、または禅宗で禅書・公案集と呼ばれる著作[2]。禅宗の公案、古則(仏教の故事で禅修行の道しるべとなるもの[3])を紹介するもので、本則(本文のこと[3])に、無門の禅的な批評鑑賞である評唱(ひょうしょう)がつけられ、さらに俯瞰した頌(じゅ)と呼ばれる宗旨を込めた漢詩が付され、これらをもって1節(禅宗では1則)とし[2][4]、48の節(則)と序文、後序とからなる1巻本である。
註
出典
- ^ 無門慧開 - コトバンク(デジタル大辞泉、日本大百科全書)。
- ^ a b c 無門関 - コトバンク(デジタル大辞泉、大辞林第三版、日本大百科全書)。
- ^ a b 山川 2015, p. 5.
- ^ a b c 岩波仏教辞典, p. 789.
- ^ a b c d 『無門関』 西村恵信訳註 岩波文庫 解説(203頁-)。
- ^ 習庵陳塤(1197年-1241年)陳塤 - 百度百科。
- ^ 无庵居士孟珙(1195年-1246年)孟珙 -百度百科。
- ^ 安晩(鄭清之 1176年-1251年) 鄭清之 - 百度百科。
- ^ 山本 1960, p. 16.
- ^ 『無門関』 西村恵信訳註 岩波文庫 本文脚注。
無門関
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/08 14:30 UTC 版)
無門慧開は、看話禅(公案禅)の大成者であり楊岐3世である五祖法演の六世の法孫にあたる。五祖下の暗号密令といわれる公案の中でも最も有名な趙州無字の公案を初関として、紹定元年(1228年)に福州龍翔寺において、48則の公案を集めた禅宗の公案集『無門関』を編んだ。
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